ワクチン

パンデミック条約でワクチンを強制接種?【ファクトチェック】

医療・健康

パンデミック条約でワクチンを強制接種?【ファクトチェック】

感染症の世界的大流行(パンデミック)への対策を強化する「パンデミック条約」をめぐり、「ワクチンを強制接種させる条約だ」という言説が拡散しましたが、誤りです。条約案にはワクチンの強制接種を求める文言はありません。 検証対象 世界保健機関(WHO)で議論が進められているパンデミック条約をめぐって、「ワクチンの強制接種を可能にする」などという言説が多数拡散した(例1,2,3)。 日本ファクトチェックセンター(JFC)はパンデミック条約に「ワクチンを強制接種させる」内容が含まれているか検証した。 米ファクトチェック団体のPolitiFactも同様の言説を検証して条文案などをもとに「誤り」と判定している。 検証過程 パンデミック条約とは WHOの加盟国が議論している条約。感染症が発生した際の情報共有やワクチンの確保などによる国際的な連携の強化を目的としている。 2024年5月末のWHO年次総会での採択を目指して、2年以上かけて交渉してきたが、ワクチンの公平な供給などをめぐり、先進国と途上国の対立が大きく、交渉はまとまらなかった。WHOはこの条約について最

By 古田大輔(Daisuke Furuta)
「腎臓学会が発表した紅麹健康被害の病名は新型コロナワクチンの副反応そのもの」は読売新聞の記事?【ファクトチェック】

医療・健康

「腎臓学会が発表した紅麹健康被害の病名は新型コロナワクチンの副反応そのもの」は読売新聞の記事?【ファクトチェック】

小林製薬の紅麹問題で、日本腎臓学会が発表した健康被害の主な症状が新型コロナワクチンの副反応と同一だと主張する言説が読売新聞の記事であるかのように拡散しましたが、誤りです。読売新聞のロゴを使い、実際の報道内容とは異なります。また、日本腎臓学会も否定しています。 検証対象 小林製薬の紅麹を含む健康食品を摂取した後に腎臓の病気などを発症した問題で、2024年4月2日、「腎臓学会は確実に主因は、コロナワクチンだと気づいているね」という投稿がX(旧Twitter)で拡散した。投稿には読売新聞のロゴと記事へのリンクとともに「腎臓学会が発表した紅麹健康被害の病名は、新型コロナワクチンの副反応そのものだった」という文言がある。 この投稿は2024年4月12日時点で26万件以上表示され、6000件以上のリポストを獲得している。 検証過程 添付された読売新聞のリンクは、2024年4月1日に日本腎臓学会が公表した「『紅麹コレステヘルプに関連した腎障害に関する研究』アンケート調査(中間報告)」についての記事だ。 「紅麹健康被害、病名は尿細管の『間質性腎炎』『壊死』など…新た

By 日本ファクトチェックセンター(JFC)
小林製薬社長が「ワクチン被害のスケープゴートにされた」と発言?【ファクトチェック】

医療・健康

小林製薬社長が「ワクチン被害のスケープゴートにされた」と発言?【ファクトチェック】

小林製薬の紅麹問題で記者会見した小林章浩社長が「『小林製薬はワクチン被害のスケープゴートにされた』と発言した」とする言説が拡散しましたが、誤りです。会見は動画で公開されていますが、そのような発言はありません。 検証対象 紅麹の成分を含む健康食品を摂取した人が腎臓の病気などを発症した問題で、2024年4月2日、小林製薬の小林社長が、「日本政府と厚労省は、ワクチン被害のスケープゴートとして、我が社を利用し、潰しにかかっています」と発言したとする投稿が拡散した。 この投稿は4月4日時点で、140万回以上の表示回数と1万件以上のリポストを獲得している。「エイプリルフール」というコメントの一方で「応援してます!」「素晴らしい」といった反応もある。賛意を示すコメントの多くはワクチンに批判的な人たちから出ている。 検証過程 検証対象のポストは、投稿の3分後に編集されている。編集後は、「※注意 最後までちゃんと読んでね!」という文字が加わった(下の画像の赤枠で囲まれた部分)。 文末には、「元記事のリンクに真実あり」や「毎年エイプリールフールに騙される」といったハッシ

By 日本ファクトチェックセンター(JFC)
麻疹流行「ワクチンは危険、自分で罹って免疫獲得」 「ワクチンで自閉症」?【ファクトチェック】

医療・健康

麻疹流行「ワクチンは危険、自分で罹って免疫獲得」 「ワクチンで自閉症」?【ファクトチェック】

麻疹(はしか)が流行しています。予防にはワクチンが有効ですが、ソーシャルメディア上ではワクチンの有効性を否定し、麻疹の危険性を低く見て「自分で罹って免疫獲得すれば良い」などという投稿が多数拡散していますが、いずれも誤りです。専門家が麻疹の危険性とワクチンの有効性について解説します。 検証対象 麻疹の流行に伴い、X(旧Twitter)などで予防策としてのワクチンを否定するような投稿が広がった。「ワクチンは危険」「ワクチンで自閉症になる」「自分で罹って免疫を獲得すれば良い」など、内容は様々だ(例1,例2,例3)。 NHKは2024年3月14日に「はしかの症状軽視も… ワクチン予防否定するSNSの誤情報に注意」という記事で、ワクチン予防を否定する誤情報が13日午後8時の時点で合計100万回近く閲覧されていると指摘している。そういったワクチンに否定的な情報の拡散はその後も、止まっていない。 日本ファクトチェックセンター(JFC)は、拡散している情報を確認したところ、主なポイントは4つ挙げられる。 ・麻疹の危険性 ・ワクチンの有効性 ・自分で罹って免疫を得ると

By 古田大輔(Daisuke Furuta)
堀江貴文氏「ワクチンの危険性が発覚しました」と発言?【ファクトチェック】

医療・健康

堀江貴文氏「ワクチンの危険性が発覚しました」と発言?【ファクトチェック】

実業家の堀江貴文氏が「ワクチンの危険性がついに発覚しました」と語っているかのような画像が拡散しましたが誤りです。本人が直接否定している他、画像の出典元はYouTubeの切り抜き動画で、元動画にもそのような発言はありません。 検証対象 2024年2月20日に投稿されたポストで、堀江氏の顔とともに「ワクチンの危険性が遂に発覚しました」という文言があしらわれた画像が拡散した。 この投稿は2024年2月22日現在、978万回以上の表示と、9700件以上のいいねを獲得している。 2月21日には堀江氏本人が「フェイク画像が本物と信じて、私の名誉を毀損しているツイートですが、大丈夫でしょうか?」と引用投稿している。 検証過程 出典元はYoutubeの切り抜き動画 拡散した画像を投稿した内海聡氏は、この画像の引用元として2023年9月30日のポストを挙げている(アーカイブ)。 引用元のポストを見るとYouTubeリンクがある。引用元ポストの投稿者はプロフィール欄に陰謀論を多数投稿するサイト「rapt理論+α」のリンクを掲載していた。 このポストに添付されてい

By 日本ファクトチェックセンター(JFC)
新型コロナワクチン接種開始後38万人が超過死亡?【ファクトチェック】(修正あり)

医療・健康

新型コロナワクチン接種開始後38万人が超過死亡?【ファクトチェック】(修正あり)

「ワクチンの接種が始まってから2年半で38万人以上の超過死亡」という言説が拡散していますが、誤りです。ワクチン接種が始まった2021年5月から2年半の間で、国立感染症研究所が公表する超過死亡の推定と大きく異なります。また、この数値が「ワクチンによるもの」というわけではありません。 検証対象 日本ファクトチェックセンター(JFC)のLINEのAIチャットに「ワクチンが始まって2年半で36万人の超過死亡は本当か?」と質問がきた。JFCが調べるとX(旧Twitter)では「日本国内の超過死亡が接種前比で38万人以上になる」など30万人以上の超過死亡がいるとの投稿が拡散し、中には150万回以上閲覧されているものがある(例1、例2、例3)。 こうした投稿には、「40万て言ったら金沢や町田の人口ほぼ全てに迫る」や「高齢者を中心に寿命を短くしたいから、かな」などのリポストのほか、「高齢者の人口が増えたのが一番では」などの反応もある。 検証過程 超過死亡数のデータは国立感染研が公開 「超過死亡」とは過去データから例年並みの死者数を予測し(予測なので数値に幅がある)

By 宮本聖二
コロナワクチン、武見大臣が「殺人の証拠は調べません」と発言? 【ファクトチェック】

医療・健康

コロナワクチン、武見大臣が「殺人の証拠は調べません」と発言? 【ファクトチェック】

武見敬三厚生労働大臣が新型コロナワクチンについて「殺人の証拠は調べません」「危険なロットがあろうが 何人死のうが調べねーよ」と会見で発言したとする言説が拡散しましたが、誤りです。武見大臣はそのような発言をしていません。 検証対象 2024年1月21日、「国民に障害を追わせ・殺した側が、平然と会見を行い『殺人の証拠は調べません』と言っている」という投稿が拡散した。投稿には「危険なロットがあろうが 何人死のうが調べねーよ」という文字と共に、武見大臣が会見する様子の画像が添付されている。 2024年1月24日現在、このポストは2800回以上リポストされ、表示回数は19万回を超える。投稿について「最高の腐敗だ!」と同調するコメントの一方で「最早デマ垢としても機能しない」とデマの可能性を指摘する声もある。 検証過程 Xの投稿に添付されているURLは、ネットメディア「トータルニュースワールド」の記事。日本ファクトチェックセンター(JFC)はこれまでにもトータルニュースワールドの記事を検証し、誤りと判定している。 今回の記事はXへの「不可解な死亡認定があっても、ワ

By 日本ファクトチェックセンター(JFC)
安倍元首相、160万回分のコロナワクチンを返送し国民にイベルメクチンを投与?【ファクトチェック】

政治

安倍元首相、160万回分のコロナワクチンを返送し国民にイベルメクチンを投与?【ファクトチェック】

新型コロナワクチンについて、安倍晋三元首相が「ワクチンを義務付けず、160万回分を返送、国民にイベルメクチンを投与した」という英文の言説が拡散しましたが誤りです。安倍元首相はワクチン返送もイベルメクチン投与もしておらず、また、ワクチン普及前に辞任しています。 検証対象 2023年11月15日、安倍元首相の写真と共に「暗殺された日本の首相はWEF(世界経済フォーラム)の命令に従わなかった。ワクチンを義務付けず、160万回分を返送し、国民にイベルメクチンを投与した」という言説がX(旧Twitter)で拡散した。2023年12月13日現在、このポストは1600回以上リポストされ、表示回数は16万件を超える。 投稿について「安倍元首相が殺害された理由」などのコメントの一方で、「根拠がない」との指摘もある。 2022年にも同様の画像が拡散し、2023年に再び拡散している。AP通信がファクトチェックし、「誤り」と判定している。 検証過程 安倍元首相の任期とワクチン展開 安倍元首相は2020年9月16日に首相を辞任した。日本における新型コロナワクチンの接種開始

By 日本ファクトチェックセンター(JFC)
インフルエンザワクチンにもmRNAが含まれている?【ファクトチェック】

医療・健康

インフルエンザワクチンにもmRNAが含まれている?【ファクトチェック】

「インフルエンザワクチンにもmRNAが含まれている」という言説が拡散しましたが、誤りです。投稿が引用する資料には臨床試験中と書かれており、現在使用されているインフルエンザワクチンにmRNAが使用されていることを示すものではありません。 検証対象 2023年11月9日、「インフルエンザワクチンにもmRNAが含まれている」という言説がX(旧Twitter)上で拡散した。投稿には「感染症予防用mRNAワクチンの臨床開発状況」という資料の画像も添付されている。 このポストは2023年12月6日時点で4300回以上リポストされ、表示回数は130万回を超える。返信欄には、「恐ろしい〜😖」「私の職場で接種した人にモデルナアームが見られましたから、既に入っていると思います」などのコメントの一方、「臨床開発状況って言葉、知ってる?」「それは開発中のmRNAワクチンの一覧であって、今使われてる物ではありません」とソースとの整合性を指摘する声もある。 検証過程 厚生労働省のウェブサイトによると、2023年12月8日時点のインフルエンザのワクチンは「mRNA(メッセンジャー

By 日本ファクトチェックセンター(JFC)
アイスランド政府、国民の突然死急増を受けコロナワクチンを中止?【ファクトチェック】

医療・健康

アイスランド政府、国民の突然死急増を受けコロナワクチンを中止?【ファクトチェック】

新型コロナワクチンについて「アイスランド政府、国民の突然死急増を受けコロナワクチンを中止」という言説が拡散しましたが誤りです。アイスランド保健局は「新型コロナウイルスのワクチンを禁止していないし、突然死の急増もない」と否定しています。 検証対象 2023年12月6日、「アイスランド政府、国民の突然死急増を受けコロナワクチンを中止」という言説がX(旧Twitter)で拡散した。2023年12月11日現在、このポストは3000回以上リポストされ、表示回数は61万件を超える。 投稿について「ワクチンは無駄」というコメントの一方で、「非常に怪しい情報」との指摘もある。 ロイターやAFPは、「アイスランドで新型コロナワクチンの接種が中止された」という言説についてファクトチェックしており、いずれも「誤り」と判定している。 検証過程 拡散した投稿は、新型コロナウイルスのワクチンの危険性などを発信するBrainDead Worldというサイトの「アイスランド政府、国民の突然死急増を受けコロナワクチンを中止」という記事を引用したものだった。この記事には「アイスランドの

By 宮本聖二
コロナワクチン 「重症化予防を示す国内データない」「超過死亡の原因の可能性」で国立感染研所長と一致?【ファクトチェック】

医療・健康

コロナワクチン 「重症化予防を示す国内データない」「超過死亡の原因の可能性」で国立感染研所長と一致?【ファクトチェック】

新型コロナワクチンの効果について「重症化予防を示す国内のデータがない」「超過死亡の原因となった可能性がある」などという意見で「感染研の脇田所長と「意見が一致した」という言説が拡散しましたが誤りです。脇田隆字所長は声明を発表し、拡散した言説を否定し、国内外のデータも示しています。 検証対象 2023年10月28日、X(旧Twitter)上で以下の投稿が拡散した。 ・ワクチンの重症化予防を示す国内のデータはない ・超過死亡(日本人の謎の大量死)の原因がワクチンである可能性は、否定できない (脇田所長と)意見が一致しました 10月28日実施の国立感染症研究所の一般公開のイベントの案内板を映した写真も添付されている。このポストは11月15日時点で6000回以上リポストされ、表示回数は270万回を超える。 返信欄では「これは、極めて重要ですね」や「重要な取材と発信を有り難うございました」など共感する反応が数多くある一方で、「デマはダメ」という指摘もある。 検証過程 SNSでの拡散を受け、感染研は10月30日、ホームページに脇田所長名で「一部SNSにおける投稿

By 日本ファクトチェックセンター(JFC)
子宮頸がんワクチンにガの幼虫細胞が入っている?【ファクトチェック】

医療・健康

子宮頸がんワクチンにガの幼虫細胞が入っている?【ファクトチェック】

「子宮頸がんワクチンにガの幼虫細胞が入っている」という言説が拡散しましたが、誤りです。子宮頸がんワクチンの一つであるサーバリックスには、製造過程で蛾(ガ)の一種のイラクサギンウワバの幼虫細胞を使いますが、精製する過程で取り除くため、蛾の幼虫細胞は入っていません。 検証対象 「子宮頸がんワクチンに蛾の幼虫細胞が入っている」というコメントとともに、ワクチンの添付文書とみられる画像を添付した言説が拡散した。このポストは、2023年9月21日時点で4600回以上のいいねと、2100回以上のリポストを獲得している。 検証過程 厚生労働省によると日本で受けることができる子宮頸がんワクチンは、2価ワクチン(サーバリックス)、4価ワクチン(ガーダシル)、9価ワクチン(シルガード9)の3種類である。2価ワクチン(サーバリックス)の使用解説書に「組換え沈降2価ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチン(イラクサギンウワバ細胞由来)」との記載がある。 ここに記されている「イラクサギンウワバ」とは、日本をはじめアジア、ヨーロッパ、アフリカなどに広く生息している蛾(ガ)の一種だ。

By 日本ファクトチェックセンター(JFC)
ワクチン接種・5Gでコロナに感染?【ファクトチェック】

医療・健康

ワクチン接種・5Gでコロナに感染?【ファクトチェック】

埼玉県の高校で新型コロナが流行したニュースについて、ワクチン接種や5Gが原因ではないか、という情報が拡散しましたが、誤りです。ワクチン接種を受けた生徒は卒業しているほか、どちらの言説も厚生労働省やWHOが因果関係を否定しています。 検証対象 2023年6月、埼玉県立春日部高校で100人以上の生徒が新型コロナに感染して、学校閉鎖になったというニュースに絡めて、コロナの集団感染はワクチン接種・5G(第5世代移動通信システム)が原因ではないかという趣旨のツイート(例1、例2)が拡散した。引用を含むリツイート数が5900回、表示回数が184万回を超えたものもある。 これらのツイートのリプライ欄には、「そうでしたか、初めて知りましたそのツィートありがとうございます」「ここまでくるとホロコースト」といったコメントが寄せられている。一方で、「おかしいですね。昨年12月に接種した3年生は今年3月に高校卒業しているはずなのに。もしかして春日部高校は去年の3年生は全員留年したのですか?」などの指摘もある。 検証過程 日本ファクトチェックセンター(JFC)は、検証対象のツイ

By リサーチ チーム
ファイザー社のワクチンに酸化グラフェンが含まれている?【ファクトチェック】

医療・健康

ファイザー社のワクチンに酸化グラフェンが含まれている?【ファクトチェック】

「ファイザー社のワクチンに、非常に毒性の高い導電性物質である酸化グラフェンが含まれている証拠が発見された」と主張するツイートが拡散されました。これは誤りです。酸化グラフェンはワクチンの効果を検証するために使われますが、ワクチンの成分や製造過程には含まれていません。 検証対象 拡散したツイートには、The Exposeという英国を拠点とするニュースサイトの記事の写真に加えて、以下の文言が記されている。 ファイザー社のワクチンに、非常に毒性の高い導電性物質である酸化グラフェンが含まれていることを確認する証拠が最近発見された。裁判所がFADに提出させたファイザー社の機密文書で明らかになった。ここまで次から次へと陰謀論が真実になると5G関連も本当なのかもしれません。 投稿は2023年6月26日時点で100万回以上表示され、2100RTを超えている。返信欄には、「知ってた」「打たなくてよかった」という反応に加え、「これフェイクニュースサイトの記事ですよね?」などと指摘するコメントもあった。 The Exposeに対しては、ニュースサイトの信頼性をチェックするNew

By 日本ファクトチェックセンター(JFC)
新型コロナワクチンによって「献血で使えない血」が急増した?【ファクトチェック】

医療・健康

新型コロナワクチンによって「献血で使えない血」が急増した?【ファクトチェック】

新型コロナウイルスのワクチン接種によって「献血で使えない血」が急増したという言説が拡散していますが、誤りです。輸血に使われる血液製剤の自主回収が急増しているのは事実ですが、これは献血者の新型コロナ感染が献血後に発覚するケースが増えているからであり、ワクチンによって「輸血に使えない血」が急増しているわけではありません。 検証対象 血液製剤の自主回収件数を示したグラフを引用して「コロナワクチンが始まった2021年から献血に使えない血が急増した」という内容のツイートが拡散した。引用を含むリツイート数は890回、表示回数は58万回を超えた。 リプライ欄には「非接種者は1800万人しかいないんだ。私も0だけど逆に今後強制的に血を抜かれたりしないか不安w」「その血液は管理できているのだろうか。区分できているのだろうか」といったコメントが寄せられている。 一方で、血液製剤が回収されている原因は、献血者の新型コロナウイルスの感染が後から発覚するケースが増えたためだと指摘するコメントもあった。 検証過程 検証対象のツイート内で示されているグラフは、血液製剤の自主回

By リサーチ チーム
醤油にmRNAが入っている?公式サイトが否定【ファクトチェック】

医療・健康

醤油にmRNAが入っている?公式サイトが否定【ファクトチェック】

ヤマサ醤油とmRNAに関する記事に「醤油もmRNAに」と記したツイートが拡散し、醤油にmRNAが入っているかのような言説が広がりましたが誤りです。ヤマサ醤油は公式サイトでmRNAの構成物質である「シュードウリジン」を製造していると紹介していますが、「醤油やつゆには使われておりません」と強調しています。 検証対象 2023年5月10日に拡散されたツイートでは「醤油もmRNAに。めでたいねw。」という文言とともに、化学工業日報の「ヤマサ醤油、mRNA修飾核酸を増産」という記事の画像が添付されている。 返信欄では、醤油にmRNAが使用されていると誤解したかのような「家では絶対使いませんが、外食が本当に怖くなりますねぇ」「余計な物を醤油に入れないでください。」などの反応があった。一方で、「醤油とは別の製造ラインなのだけど…」などと指摘する声もある。 検証過程 添付されていた化学工業日報の記事(2022年2月22日配信)では、新型コロナワクチンによって増加したメッセンジャーRNA(mRNA)需要に対応するため、mRNAを構成する「シュードウリジン」を増産すること

By 日本ファクトチェックセンター(JFC)