中東

「日本がハマスやタリバンをテロ組織のリストからはずした」は不正確 一部資料の基準変更【ファクトチェック】

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「日本がハマスやタリバンをテロ組織のリストからはずした」は不正確 一部資料の基準変更【ファクトチェック】

「日本がハマスやタリバンをテロ組織のリストからはずした」という言説が拡散しましたが、不正確です。掲載基準の変更で公安調査庁のリストからハマスなどが外れたのは事実ですが、基準の再検討がされているほか、様々な資料に今も掲載されています。 検証対象 2023年11月29日、「BREAKING: Japan has removed Hamas, Taliban from the list of terrorist organizations.(速報:日本がテロ組織のリストからハマスとタリバンを削除した)」という英文のポストがX(Twitter)で拡散した。2023年12月4日現在、このポストは約316万回の表示回数と約1.5万件以上のリポストを獲得している。 検証過程 公安調査庁サイトからの組織名の削除 現代東アラブ地域の政治に詳しい青山弘之・東京外大教授の2023年11月29日の記事によると、青山教授が確認した時点で、公安調査庁サイトの「世界のテロ・武装組織等」の項目に54のテロ・武装組織が掲載されていた。ただし、以前はリストにあった183の組織名などが削

By 日本ファクトチェックセンター(JFC)
「(動画)ドイツ国内でイスラム法で統治された自治区を求めるデモ、イスラム国の旗も」は誤り【ファクトチェック】

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「(動画)ドイツ国内でイスラム法で統治された自治区を求めるデモ、イスラム国の旗も」は誤り【ファクトチェック】

ドイツ国内のデモで「イスラム法によって統治する自治区を認めろという要求やイスラム国の旗があった」という言説が拡散しましたが、誤りです。イスラエル・パレスチナでの武力衝突に関連したデモでしたが、そのような要求は動画には映っておらず、デモ参加者の旗などにイスラム国のものは見つかっていないと現地警察は発表しています。 検証対象 2023年11月24日、ドイツ国内のデモで「イスラム国の旗が掲げられていた」というポストが動画とともに拡散した(例1、例2、例3)。 この投稿に「ドイツ内にイスラム法で統治された自治区を認めろと要求するデモ」「『イスラム国』の旗もみえる」などと日本語訳をつけて引用リポストした投稿も日本のユーザーの間で拡散した。 検証過程 10月7日のイスラム組織ハマスによる奇襲とそれに対するイスラエルによる大規模な攻撃が続く中、イスラエルあるいはパレスチナへの連帯・支持を訴えるデモが世界各地で相次いだ。特にイスラエルの攻撃によって死傷者が急増していることに対し、批判のデモも広がっている。 拡散した投稿は、そういったデモがドイツ国内でイスラム法による

By 日本ファクトチェックセンター(JFC)
「(動画)イスラエル国防相、世界中のハマスを支援する者は全員死ぬべきだと発言」は誤り【ファクトチェック】

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「(動画)イスラエル国防相、世界中のハマスを支援する者は全員死ぬべきだと発言」は誤り【ファクトチェック】

イスラエル・パレスチナでの武力衝突に関連し、イスラエル国防相が「世界中のハマスを支援する者は全員死ぬべき」と発言したとする動画の付いた言説が拡散しましたが、誤りです。動画での発言を誤って翻訳したものです。 検証対象 2023年11月29日、X(旧Twitter)上でイスラエル国防相の発言とする動画つき投稿が拡散した。投稿は大臣が「世界中のすべてのパレスチナ・ハマスの支持者は、たとえ武器を持たず『スーツを着ている』人であっても全員死ぬべきだ」と語ったと指摘した。 動画ではイスラエルのガラント国防相の演説に英語通訳の音声が入っている。このポストは1100件以上リポストされ、表示回数は21万件を超える。 検証過程 実際に動画内でイスラエルのヨアブ・ガラント国防相が「世界中のハマスを支援する者は全員死ぬべき」と発言しているかを確認した。 拡散した投稿は、海外で拡散した英語の投稿から動画を引用している。英語の投稿には「BREAKING: ISRAELI DEFENSE MINISTER SAYS ALL PEOPLE WHO SUPPORT HAMAS SHO

By 日本ファクトチェックセンター(JFC)
「(動画)パレスチナの病院で被害を訴える医師は女優」は誤り  二人は別人【ファクトチェック】

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「(動画)パレスチナの病院で被害を訴える医師は女優」は誤り  二人は別人【ファクトチェック】

イスラエル・パレスチナでの武力衝突をめぐり、「病院で被害を訴えている医師の動画は女優」という言説が拡散しましたが誤りです。疑いをかけられた女優と医師は別人だと判明しています。 検証対象 2023年11月14日に、X(旧Twitter)で次のような画像付き投稿が拡散した。 「人々に病院に行くことや🇵🇸から逃げることを思いとどまらせた『アル・シファ病院』のパレスチナ人医師のビデオが話題になったことを思い出してください。彼女はイスラエルの女優であることが判明しました、彼女の名前はHannah Abutbulです」 この投稿は11月22日現在、128万回以上の表示と、3.1万件以上のいいねを獲得している。 拡散した「パレスチナ人医師のビデオ」とは、メガネを掛け、マスクを顎まで下げた医療関係者風の女性が「病院を襲撃したハマスが燃料と薬品を盗んでいる」などと語り、病院からの退避を促している動画だ。パレスチナ・ガザ地区にあるアル・シファ病院からの投稿とされ、2023年11月以降、複数の投稿が拡散した(投稿例)。 検証対象の言説は、この動画に出てくる女性が実はパレ

By 日本ファクトチェックセンター(JFC)
(イスラエル・パレスチナ)「イスラエル人がテントで野営している」という画像はAIで生成【ファクトチェック】

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(イスラエル・パレスチナ)「イスラエル人がテントで野営している」という画像はAIで生成【ファクトチェック】

イスラエル・パレスチナでの武力衝突に関連し、「シオニストのために建てられた野営地」という画像付き言説が拡散しました。イスラエル人が仮設テントで避難生活を始めたかのような内容ですが、誤りです。この画像はAIで生成されたものです。 検証対象 2023年10月23日、X(旧Twitter)上で「シオニストのための最初の野営地が建てられた」などの言説が画像とともに拡散した。画像には、砂地の上にイスラエルの国旗と同じ青色と白色のテントが並び、ユダヤ人の象徴とされる六芒星「ダビデの星」の紋様のついたテントも映っている。 同じ画像を使った別のポストには、「イスラエルは、南からハマスの、北からはヒズボラの圧迫を受けて戦争に負けつつある」「イスラエル人の入植者たちは各地から避難した」などのコメントがつき、イスラエル人がテント暮らしを始めたと主張している。 検証過程 画像検索ツールで探しても、主要なメディアでこの写真を報道に使っているところはない。 画像を確認すると、まず画面左側で風になびく旗は、イスラエル国旗にも見えるが、中のダビデの星は形が崩れている上、国旗であれ

By リサーチ チーム
(イスラエル・パレスチナ)「入院中のパレスチナ人は怪我を装っている」は誤り

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(イスラエル・パレスチナ)「入院中のパレスチナ人は怪我を装っている」は誤り

「ガザの空爆を記録したパレスチナ人ブロガーと入院中のパレスチナ人は同一人物」とする言説が拡散しましたが、誤りです。2人は別人であり、同一人物がけが人を装っている訳ではありません。 検証対象 2023年10月27日、X(旧Twitter)に「パレスチナ人のブロガーがイスラエルの空爆から1日で奇跡の回復」というコメント付きの動画が投稿された。 動画は左右に画面が分かれており、「Today(今日)」と書かれた左側には、黒いTシャツにあごひげの男性が自撮りしながら破壊され、煙を上げる街並みをリポートする様子が映っている。「Yesterday(昨日)」と書かれた右側には、左側の男性と髪型や髭が似ている男性がベッドで治療を受けている姿が映っている。 投稿したのは、イスラエルのネタニヤフ首相の元ソーシャルメディアアドバイザーで、インフルエンサーとして知られるHananya Naftali氏。左右の男性は同一人物であり、1日で回復するはずがないから被害は茶番だと示すような内容だ。2023年11月9日時点で1万いいね、4万6000リポストを獲得している。 検証過程 日

By 日本ファクトチェックセンター(JFC)
「(動画)アメリカの人気モデルがイスラエル支持を表明」は誤り AIで改変【ファクトチェック】

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「(動画)アメリカの人気モデルがイスラエル支持を表明」は誤り AIで改変【ファクトチェック】

イスラエル・パレスチナでの武力衝突に関連し、アメリカのファッションモデルのベラ・ハディッドさんが「イスラエルを支持します」と語る動画付き言説が拡散しましたが、誤りです。この動画は2016年のスピーチ映像を改変したものです。 検証対象 2023年10月29日、X(旧Twitter)上でアメリカのファッションモデルであるベラ・ハディッドさんが「イスラエルを支持します」と語る動画が拡散した。このポストは9000回以上リポストされ、表示回数は3034万件を超える。 投稿について「とても嫌だ」とショックを受けるコメントの一方で、「AIによるフェイクだ」という指摘もある。 検証過程 拡散した動画の背景 父がパレスチナ出身のベラ・ハディッドさんはモデルとして活躍するとともに、姉で同じくモデルのジジ・ハディッドさんとともに、パレスチナの平和を訴える発言でも知られる。 今回の武力衝突が始まった後、ジジさんが「イスラエル政府を非難することは反ユダヤ主義ではないし、パレスチナ人を支持することはハマスを支持することでもない」などとInstagramストーリーに投稿。イス

By 日本ファクトチェックセンター(JFC)
「(画像)アトレティコ・マドリードのファンがパレスチナを応援している」は誤り【ファクトチェック】

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「(画像)アトレティコ・マドリードのファンがパレスチナを応援している」は誤り【ファクトチェック】

イスラエル・パレスチナでの武力衝突に関連し、スペインのサッカーチーム「アトレティコ・マドリード」のサポーターがスタジアムでパレスチナの旗を掲げている画像付き言説が拡散しましたが、誤りです。この画像はAIで生成されたものです。 検証対象 2023年10月18日、X(旧Twitter)上でスペインにある強豪サッカーチーム「アトレティコ・マドリード」のサポーターがパレスチナの旗を掲げている画像が拡散した。このポストは1.9万件以上リポストされ、表示回数は396.4万件を超える。 検証過程 画像の詳細をよく見ていく。画像左下で手を掲げるサポーターたちの腕が極端に細くて長い点(オレンジ丸)、腕とユニフォームが同化している点(黄丸)など、AIが生成する画像に特有な細部の不自然な描写が多数確認できる。 黄枠内の看板に注目すると、文字が崩れてしまっている事が確認できる。AI画像の特徴の1つとして、描画しきれなかった不明瞭な文字が挙げられる。 この画像を元にGoogleで検索をしたが、InstagramやTikTokなど複数のSNSで拡散されている一方、メディアによる

By 日本ファクトチェックセンター(JFC)
「(画像)男性が子どもたちを瓦礫から救出する画像」はAIで作成【ファクトチェック】

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「(画像)男性が子どもたちを瓦礫から救出する画像」はAIで作成【ファクトチェック】

イスラエル・パレスチナでの武力衝突に関連し、「今日のベスト画像」として男性が子どもたちを救出する様子として画像付き言説が拡散しましたが、誤りです。この画像はAIで生成されたものです。 検証対象 10月27日、「今日のベスト画像 2023年10月27日」というキャプションとともに画像が拡散した。この画像は「#Gaza_under_attack」「#Free Palestine」というハッシュタグと共にFacebook上で8万回以上共有され、在フランス中国大使館のX(旧Twitter)アカウントも発信した。 検証過程 画像の詳細をよく見ていく。子どもの足の指の形(オレンジ丸)、男性の方からぶら下がる子どもの腕の形(赤丸)、男性の脇の形(矢印)など、AIが生成する画像に特有な細部の不自然な描写が多数確認できる。 この画像を元にGoogleで検索をしたが、InstagramやTikTokなど複数のSNSで拡散されている一方、現地で紛争を取材するメディアによる撮影画像とは一致しなかった。 AFPの記事も、偽画像解析の専門家の分析を引用して「AIの兆候が見られる

By 日本ファクトチェックセンター(JFC)
(イスラエル・パレスチナ)「瓦礫から救出される乳児」は誤り【ファクトチェック】

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(イスラエル・パレスチナ)「瓦礫から救出される乳児」は誤り【ファクトチェック】

イスラエル・パレスチナの武力衝突に関連し、瓦礫から救出される幼い子どもの動画が拡散しました。これは誤りです。拡散したポストは2023年2月のトルコ・シリア大地震の時の動画です。 検証対象 2023年10月13日、「言葉もありません...とても辛く、恐ろしい状況です。どうか戦争を止めてください」というコメントと共に、瓦礫から救出される幼い子どもの動画がX(旧Twitter)で拡散した。ポストには、「#TelAviv 」「#Israel」「#HamasWarCrimes(ハマス戦争犯罪) 」「#HamasMassacre(ハマス虐殺)」「#Syria」「#AaryaS3OnHotstar(配信ドラマのシーズン3について)」などのハッシュタグがつき、イスラエル・パレスチナの武力衝突を示唆している。 リプライ欄には、「Heart breaking(胸が張り裂けそうだ)」などの動画に同情するコメントが多くある。その一方で、拡散した動画が2023年2月6日に起きたトルコ・シリア大地震に関連した動画だと指摘するコメントもある。 検証過程 リプライ欄の中に、この動画は

By 日本ファクトチェックセンター(JFC)
「ガザ南部の退避地域に空爆は行われていない」は誤り【ファクトチェック】

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「ガザ南部の退避地域に空爆は行われていない」は誤り【ファクトチェック】

イスラエル・パレスチナでの武力衝突に関連し、「ガザ南部の退避地域に空爆は行われていない」との言説が拡散しましたが、誤りです。ガザ全域に攻撃をしていることはイスラエル軍も発表しており、国連が運営し、避難者が集まる南側の難民キャンプでも死者が出ています。国内外の多くのメディアもガザ南部での攻撃による被害を伝えています。 検証対象 2023年10月29日、イスラム思想研究者の飯山陽氏が、「ガザ南部の退避地域に空爆は行われていない」と投稿した。TBSの須賀川拓記者の「今のガザに安全なところはない」という投稿への反論だ。飯山氏の投稿はX(旧Twitter)で拡散し、40万件以上の表示と、9500件のいいねを獲得した。 検証過程 イスラム組織ハマスの壊滅を目指すイスラエル軍は、10月下旬、ハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザ地区の北部の住民に対して、南部に退避することを求めた。 イスラエル空軍のX公式アカウントは10月29日午後3時(日本時間、以下同)の投稿で「空軍戦闘機がガザ地区全域の軍事目標を攻撃した」と投稿している。日本ファクトチェックセンター(JFC)

By 日本ファクトチェックセンター(JFC)
「(動画)イスラエルが『アイアンビーム』を実戦投入」は誤り【ファクトチェック】

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「(動画)イスラエルが『アイアンビーム』を実戦投入」は誤り【ファクトチェック】

イスラエルとイスラム組織ハマスの軍事衝突に関連して、「イスラエルが『アイアンビーム』を実戦投入した」との動画が拡散されましたが誤りです。動画はミリタリーゲームの映像です。 検証対象 日本時間の2023年10月16日に「新しいアイアンビーム(Iron beam)のお披露目」というコメントとともにミサイルが破壊されている動画が拡散した。 これらの映像は国内外の様々なアカウントから何度も発信され、拡散している。日本でも「日本のミサイル防衛もこれです‼️」などのポストが投稿されている。 検証過程 アイアンビームは、ドローン攻撃やロケット弾などをレーザーで防衛するシステムで、イスラエルのネタニヤフ首相が2022年4月に「テストに成功した」として、2022年4月にデモ動画をX(旧Twitter)に投稿した。 一方、今回の検証対象の映像は、日本ファクトチェックセンター(JFC)が2023年10月10日に検証した記事「(動画)イスラエル兵がハマスの航空機をミサイル攻撃する映像」は誤り 【ファクトチェック】」にも使われた「ARMA3」というゲームのものだ。10月11日

By 日本ファクトチェックセンター(JFC)
「(動画)ハマスのロケットがコントロールを失い病院に直撃した瞬間」は誤り【ファクトチェック】

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「(動画)ハマスのロケットがコントロールを失い病院に直撃した瞬間」は誤り【ファクトチェック】

イスラエル軍による空爆が続くパレスチナ自治区ガザの病院で爆発があり、多数が死傷しました。これに関して「ハマスのロケットがコントロールを失い病院に直撃した瞬間」という映像が拡散しましたが、誤りです。この映像は2022年に撮影されたもので、今回の爆発とは無関係です。 ※サムネイルの追記で「ハマスが病院を攻撃していないという検証」を「病院の爆発がイスラム勢力のロケット弾によるものでないという検証」に修正しました(修正 2023年10月26日)。 検証対象 2023年10月17日午後7時30分ごろ(現地時間)、ガザ地区北部アル・アハリ病院で爆発があり、ガザ保健当局はこれまでに471人の死亡が確認されたと発表している。爆発について、イスラム組織ハマスは「イスラエル軍によるもの」と非難したが、イスラエル側は関与を否定。ガザ地区内のイスラム組織からのロケット弾によるものだと主張し、双方の意見が対立している。 爆発の原因をめぐって、10月18日、SNS上で「イスラエルがガザにある病院を攻撃したと情報が拡散しているが違う。ハマスのロケットがコントロールを失い病院に直撃した瞬

By 日本ファクトチェックセンター(JFC)
「(動画)イスラエル占領軍がガザに核爆撃」は誤り【ファクトチェック】

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「(動画)イスラエル占領軍がガザに核爆撃」は誤り【ファクトチェック】

イスラエルとイスラム組織ハマスの軍事衝突で、「イスラエル占領軍がガザに核爆撃した」という言説が映像と共に拡散しましたが誤りです。映像は、2020年にレバノンのベイルート港で起きた大爆発で、イスラエル・パレスチナでの武力衝突とは関係がありません。また、硝酸アンモニウムによる爆発の様子であり、核爆発ではありません。 検証対象 2023年10月16日、「イスラエル占領軍がガザに核爆撃」という動画付き投稿がSNSで拡散した。動画には、街路樹に囲まれた車道の奥で爆発が起き、人々が悲鳴を上げて逃げる様子が映っている。この投稿は、2023年10月19日時点で900回以上リポストされ、表示回数は100万件を超える。 投稿について「戦争は恐ろしすぎる」などと同調するコメントの一方で、「核じゃない」「レバノンの爆発とそっくり」「2020年のレバノンベイルート港爆発事故の映像です」という指摘がある。 検証過程 2020年8月4日、レバノンでは、ベイルート港に保管されていた大量の硝酸アンモニウムが爆発を起こし、死者200人超の大災害となった。 日本ファクトチェックセンター(

By 日本ファクトチェックセンター(JFC)
イスラエル・パレスチナ情勢をめぐり大量の誤情報/偽情報 検証方法を解説【ファクトチェックまとめ】

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イスラエル・パレスチナ情勢をめぐり大量の誤情報/偽情報 検証方法を解説【ファクトチェックまとめ】

イスラエル・パレスチナの武力衝突に関連し、大量の誤情報/偽情報が世界的に拡散しています。互いの憎悪を煽るような投稿もあり、混乱に拍車をかけています。日本ファクトチェックセンター(JFC)がこれまでに検証した事例とともに、対応策をまとめました。 ※新たな検証があれば記事を更新します(最終更新2023年11月17日)。 対立煽る誤情報/偽情報 間違った情報に関して、一般的には「フェイクニュース」や「デマ」という言葉が使われることが多いですが、その内実は複雑です。 真偽が不確かな情報で社会が混乱する「情報汚染」を情報の意図と正誤で3つに分類すると、図のようになります。「誤情報:意図的ではないが誤っている」「悪意ある情報:意図的だが誤っていない」「偽情報:意図的に誤っている」の3つです。 ロシアとウクライナの戦争がそうであるように、イスラエル・パレスチナをめぐっても、大量の誤情報/偽情報/悪意ある情報が拡散しています。情報汚染は対立を煽り、混乱を悪化させます。発信元の確認や他の情報源との比較をするようにしましょう。 誤情報/偽情報の検証方法 大量に流れる情

By 古田大輔(Daisuke Furuta)
「(動画)ハマスがイスラエルの子どもたちを檻に入れている映像」は誤り【ファクトチェック】

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「(動画)ハマスがイスラエルの子どもたちを檻に入れている映像」は誤り【ファクトチェック】

イスラム組織ハマスによるイスラエルへの攻撃をめぐり、子どもたちを檻に入れているという言説が映像とともに拡散しましたが、誤りです。映像は、ハマスによる攻撃よりも以前に投稿されていました。 検証対象 2023年10月8日、「ハマスが人質にしたイスラエルの子どもたちを檻に入れている」という投稿が、映像とともにX(Twitter)やFacebook、TikTokなどで拡散した。映像には幼児でも立ち上がれないほど狭い檻に連なるように入れられた子どもたちが映っている。 Xの投稿では英語で「この野蛮人のくず共は、地球上から抹殺すべきだ」という文言がつけられ、再生回数は230万超となっている。 さらに同じ映像を使った別の投稿には、「ハマスが、昨日誘拐して檻に入れたイスラエルの子どもたちのビデオを公開し、モサドに捕らえられたテロリストの釈放を求めた」とスペイン語のコメントがついている。すでに削除されているが、アーカイブで確認できる。 これらの投稿に対して「それでもパレスチナを解放しろというのか」「こんな小さな子どもを傷つけるのは人間ではない」「世界は、イスラムの本当の姿を

By 宮本聖二