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(イスラエル・パレスチナ)「入院中のパレスチナ人は怪我を装っている」は誤り

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(イスラエル・パレスチナ)「入院中のパレスチナ人は怪我を装っている」は誤り

「ガザの空爆を記録したパレスチナ人ブロガーと入院中のパレスチナ人は同一人物」とする言説が拡散しましたが、誤りです。2人は別人であり、同一人物がけが人を装っている訳ではありません。 検証対象 2023年10月27日、X(旧Twitter)に「パレスチナ人のブロガーがイスラエルの空爆から1日で奇跡の回復」というコメント付きの動画が投稿された。 動画は左右に画面が分かれており、「Today(今日)」と書かれた左側には、黒いTシャツにあごひげの男性が自撮りしながら破壊され、煙を上げる街並みをリポートする様子が映っている。「Yesterday(昨日)」と書かれた右側には、左側の男性と髪型や髭が似ている男性がベッドで治療を受けている姿が映っている。 投稿したのは、イスラエルのネタニヤフ首相の元ソーシャルメディアアドバイザーで、インフルエンサーとして知られるHananya Naftali氏。左右の男性は同一人物であり、1日で回復するはずがないから被害は茶番だと示すような内容だ。2023年11月9日時点で1万いいね、4万6000リポストを獲得している。 検証過程 日

By 日本ファクトチェックセンター(JFC)
「(動画)アメリカの人気モデルがイスラエル支持を表明」は誤り AIで改変【ファクトチェック】

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「(動画)アメリカの人気モデルがイスラエル支持を表明」は誤り AIで改変【ファクトチェック】

イスラエル・パレスチナでの武力衝突に関連し、アメリカのファッションモデルのベラ・ハディッドさんが「イスラエルを支持します」と語る動画付き言説が拡散しましたが、誤りです。この動画は2016年のスピーチ映像を改変したものです。 検証対象 2023年10月29日、X(旧Twitter)上でアメリカのファッションモデルであるベラ・ハディッドさんが「イスラエルを支持します」と語る動画が拡散した。このポストは9000回以上リポストされ、表示回数は3034万件を超える。 投稿について「とても嫌だ」とショックを受けるコメントの一方で、「AIによるフェイクだ」という指摘もある。 検証過程 拡散した動画の背景 父がパレスチナ出身のベラ・ハディッドさんはモデルとして活躍するとともに、姉で同じくモデルのジジ・ハディッドさんとともに、パレスチナの平和を訴える発言でも知られる。 今回の武力衝突が始まった後、ジジさんが「イスラエル政府を非難することは反ユダヤ主義ではないし、パレスチナ人を支持することはハマスを支持することでもない」などとInstagramストーリーに投稿。イス

By 日本ファクトチェックセンター(JFC)
「(画像)アトレティコ・マドリードのファンがパレスチナを応援している」は誤り【ファクトチェック】

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「(画像)アトレティコ・マドリードのファンがパレスチナを応援している」は誤り【ファクトチェック】

イスラエル・パレスチナでの武力衝突に関連し、スペインのサッカーチーム「アトレティコ・マドリード」のサポーターがスタジアムでパレスチナの旗を掲げている画像付き言説が拡散しましたが、誤りです。この画像はAIで生成されたものです。 検証対象 2023年10月18日、X(旧Twitter)上でスペインにある強豪サッカーチーム「アトレティコ・マドリード」のサポーターがパレスチナの旗を掲げている画像が拡散した。このポストは1.9万件以上リポストされ、表示回数は396.4万件を超える。 検証過程 画像の詳細をよく見ていく。画像左下で手を掲げるサポーターたちの腕が極端に細くて長い点(オレンジ丸)、腕とユニフォームが同化している点(黄丸)など、AIが生成する画像に特有な細部の不自然な描写が多数確認できる。 黄枠内の看板に注目すると、文字が崩れてしまっている事が確認できる。AI画像の特徴の1つとして、描画しきれなかった不明瞭な文字が挙げられる。 この画像を元にGoogleで検索をしたが、InstagramやTikTokなど複数のSNSで拡散されている一方、メディアによる

By 日本ファクトチェックセンター(JFC)
「(画像)男性が子どもたちを瓦礫から救出する画像」はAIで作成【ファクトチェック】

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「(画像)男性が子どもたちを瓦礫から救出する画像」はAIで作成【ファクトチェック】

イスラエル・パレスチナでの武力衝突に関連し、「今日のベスト画像」として男性が子どもたちを救出する様子として画像付き言説が拡散しましたが、誤りです。この画像はAIで生成されたものです。 検証対象 10月27日、「今日のベスト画像 2023年10月27日」というキャプションとともに画像が拡散した。この画像は「#Gaza_under_attack」「#Free Palestine」というハッシュタグと共にFacebook上で8万回以上共有され、在フランス中国大使館のX(旧Twitter)アカウントも発信した。 検証過程 画像の詳細をよく見ていく。子どもの足の指の形(オレンジ丸)、男性の方からぶら下がる子どもの腕の形(赤丸)、男性の脇の形(矢印)など、AIが生成する画像に特有な細部の不自然な描写が多数確認できる。 この画像を元にGoogleで検索をしたが、InstagramやTikTokなど複数のSNSで拡散されている一方、現地で紛争を取材するメディアによる撮影画像とは一致しなかった。 AFPの記事も、偽画像解析の専門家の分析を引用して「AIの兆候が見られる

By 日本ファクトチェックセンター(JFC)
(イスラエル・パレスチナ)「瓦礫から救出される乳児」は誤り【ファクトチェック】

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(イスラエル・パレスチナ)「瓦礫から救出される乳児」は誤り【ファクトチェック】

イスラエル・パレスチナの武力衝突に関連し、瓦礫から救出される幼い子どもの動画が拡散しました。これは誤りです。拡散したポストは2023年2月のトルコ・シリア大地震の時の動画です。 検証対象 2023年10月13日、「言葉もありません...とても辛く、恐ろしい状況です。どうか戦争を止めてください」というコメントと共に、瓦礫から救出される幼い子どもの動画がX(旧Twitter)で拡散した。ポストには、「#TelAviv 」「#Israel」「#HamasWarCrimes(ハマス戦争犯罪) 」「#HamasMassacre(ハマス虐殺)」「#Syria」「#AaryaS3OnHotstar(配信ドラマのシーズン3について)」などのハッシュタグがつき、イスラエル・パレスチナの武力衝突を示唆している。 リプライ欄には、「Heart breaking(胸が張り裂けそうだ)」などの動画に同情するコメントが多くある。その一方で、拡散した動画が2023年2月6日に起きたトルコ・シリア大地震に関連した動画だと指摘するコメントもある。 検証過程 リプライ欄の中に、この動画は

By 日本ファクトチェックセンター(JFC)
「ガザ南部の退避地域に空爆は行われていない」は誤り【ファクトチェック】

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「ガザ南部の退避地域に空爆は行われていない」は誤り【ファクトチェック】

イスラエル・パレスチナでの武力衝突に関連し、「ガザ南部の退避地域に空爆は行われていない」との言説が拡散しましたが、誤りです。ガザ全域に攻撃をしていることはイスラエル軍も発表しており、国連が運営し、避難者が集まる南側の難民キャンプでも死者が出ています。国内外の多くのメディアもガザ南部での攻撃による被害を伝えています。 検証対象 2023年10月29日、イスラム思想研究者の飯山陽氏が、「ガザ南部の退避地域に空爆は行われていない」と投稿した。TBSの須賀川拓記者の「今のガザに安全なところはない」という投稿への反論だ。飯山氏の投稿はX(旧Twitter)で拡散し、40万件以上の表示と、9500件のいいねを獲得した。 検証過程 イスラム組織ハマスの壊滅を目指すイスラエル軍は、10月下旬、ハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザ地区の北部の住民に対して、南部に退避することを求めた。 イスラエル空軍のX公式アカウントは10月29日午後3時(日本時間、以下同)の投稿で「空軍戦闘機がガザ地区全域の軍事目標を攻撃した」と投稿している。日本ファクトチェックセンター(JFC)

By 日本ファクトチェックセンター(JFC)
「(動画)イスラエルが『アイアンビーム』を実戦投入」は誤り【ファクトチェック】

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「(動画)イスラエルが『アイアンビーム』を実戦投入」は誤り【ファクトチェック】

イスラエルとイスラム組織ハマスの軍事衝突に関連して、「イスラエルが『アイアンビーム』を実戦投入した」との動画が拡散されましたが誤りです。動画はミリタリーゲームの映像です。 検証対象 日本時間の2023年10月16日に「新しいアイアンビーム(Iron beam)のお披露目」というコメントとともにミサイルが破壊されている動画が拡散した。 これらの映像は国内外の様々なアカウントから何度も発信され、拡散している。日本でも「日本のミサイル防衛もこれです‼️」などのポストが投稿されている。 検証過程 アイアンビームは、ドローン攻撃やロケット弾などをレーザーで防衛するシステムで、イスラエルのネタニヤフ首相が2022年4月に「テストに成功した」として、2022年4月にデモ動画をX(旧Twitter)に投稿した。 一方、今回の検証対象の映像は、日本ファクトチェックセンター(JFC)が2023年10月10日に検証した記事「(動画)イスラエル兵がハマスの航空機をミサイル攻撃する映像」は誤り 【ファクトチェック】」にも使われた「ARMA3」というゲームのものだ。10月11日

By 日本ファクトチェックセンター(JFC)
【修正あり】「(動画)ハマスのロケットがコントロールを失い病院に直撃した瞬間」は誤り【ファクトチェック】

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【修正あり】「(動画)ハマスのロケットがコントロールを失い病院に直撃した瞬間」は誤り【ファクトチェック】

イスラエル軍による空爆が続くパレスチナ自治区ガザの病院で爆発があり、多数が死傷しました。これに関して「ハマスのロケットがコントロールを失い病院に直撃した瞬間」という映像が拡散しましたが、誤りです。この映像は2022年に撮影されたもので、今回の爆発とは無関係です。 ※サムネイルの追記で「ハマスが病院を攻撃していないという検証」を「病院の爆発がイスラム勢力のロケット弾によるものでないという検証」に修正しました(修正 2023年10月26日)。 検証対象 2023年10月17日午後7時30分ごろ(現地時間)、ガザ地区北部アル・アハリ病院で爆発があり、ガザ保健当局はこれまでに471人の死亡が確認されたと発表している。爆発について、イスラム組織ハマスは「イスラエル軍によるもの」と非難したが、イスラエル側は関与を否定。ガザ地区内のイスラム組織からのロケット弾によるものだと主張し、双方の意見が対立している。 爆発の原因をめぐって、10月18日、SNS上で「イスラエルがガザにある病院を攻撃したと情報が拡散しているが違う。ハマスのロケットがコントロールを失い病院に直撃した瞬

By 日本ファクトチェックセンター(JFC)
「(動画)イスラエル占領軍がガザに核爆撃」は誤り【ファクトチェック】

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「(動画)イスラエル占領軍がガザに核爆撃」は誤り【ファクトチェック】

イスラエルとイスラム組織ハマスの軍事衝突で、「イスラエル占領軍がガザに核爆撃した」という言説が映像と共に拡散しましたが誤りです。映像は、2020年にレバノンのベイルート港で起きた大爆発で、イスラエル・パレスチナでの武力衝突とは関係がありません。また、硝酸アンモニウムによる爆発の様子であり、核爆発ではありません。 検証対象 2023年10月16日、「イスラエル占領軍がガザに核爆撃」という動画付き投稿がSNSで拡散した。動画には、街路樹に囲まれた車道の奥で爆発が起き、人々が悲鳴を上げて逃げる様子が映っている。この投稿は、2023年10月19日時点で900回以上リポストされ、表示回数は100万件を超える。 投稿について「戦争は恐ろしすぎる」などと同調するコメントの一方で、「核じゃない」「レバノンの爆発とそっくり」「2020年のレバノンベイルート港爆発事故の映像です」という指摘がある。 検証過程 2020年8月4日、レバノンでは、ベイルート港に保管されていた大量の硝酸アンモニウムが爆発を起こし、死者200人超の大災害となった。 日本ファクトチェックセンター(

By 日本ファクトチェックセンター(JFC)
「(動画)ウクライナがハマスに武器を渡したとBBCが報道」は誤り【ファクトチェック】

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「(動画)ウクライナがハマスに武器を渡したとBBCが報道」は誤り【ファクトチェック】

「BBCが『アメリカやNATOがウクライナに渡した武器がハマスに渡り、イスラエルに対して使われている』と報じた」とする動画が拡散しましたが、誤りです。BBCのロゴを悪用した偽動画です。 検証対象 2023年10月10日、西側諸国がウクライナへ渡した武器が、ハマスに渡って、イスラエルに対する攻撃に使われているという内容の投稿が拡散した。添付された動画にはBBCのロゴが使われており、一見BBCのニュースのように見える。 動画は通信アプリ「テレグラム」からX(Twitter)など他のプラットフォームにも広がった。長さ1分15秒の動画は、戦闘の様子や2023年9月に解任されたウクライナの オレクシー・レズニコフ前国防相のインタビュー映像などで構成され、次のような英語字幕がついている。 (以下、字幕の内容) べリングキャットのジャーナリストは、ウクライナの夏の反転攻勢の失敗とハマスのイスラエルの攻撃は関連していると結論づけた。 秘密のデータを分析すると、ハマスの武装勢力が使用する武器の大半をウクライナが提供していたことがわかった。パレスチナ人は、ウクライナ国防省

By 宮本聖二
イスラエル・パレスチナ情勢をめぐり大量の誤情報/偽情報 検証方法を解説【ファクトチェックまとめ】

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イスラエル・パレスチナ情勢をめぐり大量の誤情報/偽情報 検証方法を解説【ファクトチェックまとめ】

イスラエル・パレスチナの武力衝突に関連し、大量の誤情報/偽情報が世界的に拡散しています。互いの憎悪を煽るような投稿もあり、混乱に拍車をかけています。日本ファクトチェックセンター(JFC)がこれまでに検証した事例とともに、対応策をまとめました。 ※新たな検証があれば記事を更新します(最終更新2023年11月17日)。 対立煽る誤情報/偽情報 間違った情報に関して、一般的には「フェイクニュース」や「デマ」という言葉が使われることが多いですが、その内実は複雑です。 真偽が不確かな情報で社会が混乱する「情報汚染」を情報の意図と正誤で3つに分類すると、図のようになります。「誤情報:意図的ではないが誤っている」「悪意ある情報:意図的だが誤っていない」「偽情報:意図的に誤っている」の3つです。 ロシアとウクライナの戦争がそうであるように、イスラエル・パレスチナをめぐっても、大量の誤情報/偽情報/悪意ある情報が拡散しています。情報汚染は対立を煽り、混乱を悪化させます。発信元の確認や他の情報源との比較をするようにしましょう。 誤情報/偽情報の検証方法 大量に流れる情

By 古田大輔(Daisuke Furuta)
「(動画)ハマスがイスラエルの子どもたちを檻に入れている映像」は誤り【ファクトチェック】

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「(動画)ハマスがイスラエルの子どもたちを檻に入れている映像」は誤り【ファクトチェック】

イスラム組織ハマスによるイスラエルへの攻撃をめぐり、子どもたちを檻に入れているという言説が映像とともに拡散しましたが、誤りです。映像は、ハマスによる攻撃よりも以前に投稿されていました。 検証対象 2023年10月8日、「ハマスが人質にしたイスラエルの子どもたちを檻に入れている」という投稿が、映像とともにX(Twitter)やFacebook、TikTokなどで拡散した。映像には幼児でも立ち上がれないほど狭い檻に連なるように入れられた子どもたちが映っている。 Xの投稿では英語で「この野蛮人のくず共は、地球上から抹殺すべきだ」という文言がつけられ、再生回数は230万超となっている。 さらに同じ映像を使った別の投稿には、「ハマスが、昨日誘拐して檻に入れたイスラエルの子どもたちのビデオを公開し、モサドに捕らえられたテロリストの釈放を求めた」とスペイン語のコメントがついている。すでに削除されているが、アーカイブで確認できる。 これらの投稿に対して「それでもパレスチナを解放しろというのか」「こんな小さな子どもを傷つけるのは人間ではない」「世界は、イスラムの本当の姿を

By 宮本聖二
「(動画)イスラエル空軍がガザに白リン弾を投下した映像」は誤り【ファクトチェック】

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「(動画)イスラエル空軍がガザに白リン弾を投下した映像」は誤り【ファクトチェック】

2023年10月7日、パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスが、イスラエルに大規模攻撃を仕掛けて戦闘が発生。これに関して、「イスラエル空軍、ガザに白リン弾を投下」と主張する動画が世界中で拡散していますが、誤りです。動画はウクライナで撮影されたものです。 ※サムネイルに追記を加えました(修正 2023年10月17日)。 検証対象 2023年10月11日、「衝撃的!イスラエル空軍、ガザに白リン弾を投下」という動画付き投稿がSNSで拡散した。この投稿は13日時点で削除済みだが、1000回以上リポストされ、表示回数は47万回を超えた。投稿削除後も同様の動画を使用した投稿が多数拡散している。 投稿について「ショックを受けた」「とても恐ろしい」などと同調するコメントの一方で、「プロパガンダ」「誤った情報」と指摘する声もある。 検証過程 動画のワンシーンを画像として切り抜いてGoogleレンズで検索すると、2023年3月12日にX(Twitter)上に投稿された東ヨーロッパのメディア「NEXTA」の動画付き投稿がヒットする。 ウクライナ・ドネツ

By 日本ファクトチェックセンター(JFC)
「(動画)パレスチナが死者を捏造している」は誤り【ファクトチェック】

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「(動画)パレスチナが死者を捏造している」は誤り【ファクトチェック】

パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスとイスラエルの軍事衝突をめぐり、「パレスチナが死者を捏造している」という動画が拡散しましたが、誤りです。軍事衝突とは関係ないショート動画撮影の舞台裏を切り取ったものです。 検証対象 「パレスチナが死者を捏造している」という動画が拡散した。2023年10月12日時点で、1631リポスト、表示回数が245万回を超えている。 検証過程 検証対象の動画へのリプライ欄には、この動画がTikTokから切り出したものだという指摘がある。元ネタと見られるTikTok動画は、2023年8月14日(日本時間)に投稿されており、今回の軍事衝突より前のものだ。 TikTok動画の投稿者はプロフィール欄で「映画監督」と名乗っており、Instagramのアカウントには、検証対象の約20秒の動画に出てくる人物や背景が映った約2分20秒のショート動画を投稿していた。ゾンビをモチーフにしたパロディ動画で、軍事衝突とは関係がない。 両方の動画を比較すると、TikTok動画はInstagramで公開する動画の撮影の様子であることがわ

By 日本ファクトチェックセンター(JFC)
「国連の平和大使、世界経済フォーラムで人口を4.5億に減らすことを提唱」は誤り【ファクトチェック】

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「国連の平和大使、世界経済フォーラムで人口を4.5億に減らすことを提唱」は誤り【ファクトチェック】

「国連の平和大使、世界経済フォーラムで人口を4.5億に減らすことを提唱」という言説が拡散しましたが、誤りです。平和大使のジェーン・グドール氏は「もし世界が500年前の人口規模ならば、私たちが話す多くのことは問題にならないだろう」と話していますが、拡散した投稿は、前後の文脈を無視して、発言を歪めた内容です。 検証対象 2023年10月2日、「国連の平和大使、世界経済フォーラムで人口を4.5億に減らすことを提唱」という言説が拡散した。 このポストは2023年10月12日時点で1800件以上リポストされ、表示回数は26万回を超える。リプライには「あなたからどうぞ」「本当なら平和の意味を問いたい」といったコメントの一方、発言内容の和訳が誤りだと指摘する声もある。 なお、APが2022年12月29日にこの言説をファクトチェックし、誤りと判定している。 検証過程 検証対象は、以下のポストを引用している。 ポストは、2020年1月に開かれた世界経済フォーラムの動画の一部(31:06〜31:17および31:35〜31:53)を切り出したもので、霊長類学者のジェーン

By 日本ファクトチェックセンター(JFC)
「(動画)ハマスがイスラエルにパラシュートで侵入した映像」は誤り【ファクトチェック】

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「(動画)ハマスがイスラエルにパラシュートで侵入した映像」は誤り【ファクトチェック】

2023年10月7日、パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスが、イスラエルに大規模攻撃を仕掛けて軍事衝突が発生。これに関して、「ハマスがイスラエルにパラシュートで侵入した映像」と主張する動画が世界中で拡散していますが、誤りです。動画は別の日時、場所で撮影されたもので2023年10月の戦闘とは無関係です。 検証対象 2023年10月の戦闘開始の直後から、SNS上で、パラシュートに乗った人が次々に街中に降下する映像が拡散( 例1、例2,)。「ハマスがイスラエルにパラシュートで降下」などのコメントがついている。 例1の動画はインドのファクトチェックメディアBOOMが検証。動画はエジプトで撮影されたもので、「イスラエルやハマスとは無関係で誤りだ」と判定している。例2の動画はハフポスト日本版が検証し、イスラエルとハマスの戦闘開始よりも前に投稿されていることから誤りと判定している。 検証過程 例1の動画に映っている建物に掲げられている文字をGoogleレンズで翻訳すると、アラビア語で「陸軍大学」と書かれていることがわかる。 ネット上では、この動

By 古田大輔(Daisuke Furuta)