ちいかわの花火? AI動画の再拡散【ファクトチェック】
人気キャラクター「ちいかわ」の形をした花火が上がる動画が拡散しましたが、AIによって生成された動画の再拡散です。花火の打ち上がり方や音声との不一致など、生成AIの特徴を多く含んでいます。また、投稿者は返信欄で外部リンクへ誘導しており、注意が必要です。
検証対象
2026年8月25日、人気キャラクター「ちいかわ」の形をした花火が上がる動画がXで拡散した。

検証する理由
2026年8月27日現在、この投稿は7000件以上リポストされ、表示回数は225万回を超えている。
検証過程
AI生成動画の特徴
拡散した動画は計9秒。3秒前後から、ちいかわの輪郭をかたどる花火が、空中で止まったままになっている。下から、さらに新しい花火が打ち上げられるが輪郭の花火は3秒頃から止まったままで、火花は消えない。一部の花火が静止し、別の花火だけが動いているのは不自然だ。‘
また、画面下部に映る人物や船は、9秒間、全く動いていない。これは、静止画を元にAIで動画を生成した際によく見られる特徴だ。
ツールもAIの可能性が高いと判定
ウェブサイトから画像、音声、動画などをアップロードすることでAI生成かどうかを判定してくれる検出ツール「Hive Moderation」で、この動画を判定したところ、「99.9%」の確率でAIで生成または加工した可能性が高いという判定だった。
外部サイトへ誘導するリンク
投稿の返信欄では、同じアカウントが「無料で遊べるゲーム」という文言とともに外部リンクを貼り付けている。拡散力を利用して外部サイトへのリンクに誘導するのは、自社サービスへの誘導や詐欺などによくある手法だ。
判定
拡散した動画には花火の不自然な動きや、観衆が完全に静止している点など、AI生成動画の特徴が多く含まれている。また、AI検証ツールもAIである可能性が高いと判定している。よって、AIによって生成されたものであると判定した。
あとがき
人々の注目を集めるようなAIで生成された動画は、外部リンクへの誘導に使われるケースがあります。センセーショナルな動画で注目を集め、返信欄などのリンクにアクセスさせる手口には注意が必要です。生成AIの映像の見分け方はこちらを参照してください。
JFC."ファクトチェッカーが実践している生成AIによるディープフェイクの見分け方【解説】"
検証:木山竣策
編集:古田大輔、藤森かもめ
判定基準などはJFCファクトチェック指針をご参照ください。
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