古謝げんた氏「国益にかなう沖縄をつくる」? ポスター風画像は陣営のものではない【ファクトチェック】
2026年8月27日告示の沖縄県知事選に立候補を予定している古謝玄太氏の選挙ポスター風の画像が拡散し、「国益にかなう沖縄をつくる」と書かれていますが、古謝陣営が作ったものではありません。古謝氏の公式サイトに「国益にかなう沖縄をつくる」という文言はなく、陣営も「そのような発信はしていない」と否定しています。また、画像にはAIで作成されたことを示すSynthID(電子透かし)が含まれています。
検証対象
拡散した画像
沖縄県知事選を前に、古謝氏の顔写真とともに「国益にかなう沖縄をつくる」と記された選挙ポスター風の画像が拡散している。

検証する理由
オリジナルと見られる画像はすでに削除されているが、同様の画像が複数のアカウントから投稿されている(例1、例2)。沖縄県知事選を前にしたタイミングのため検証する。
検証過程
古謝氏は前那覇市副市長で、県知事選への立候補を表明。自民党、日本維新の会、国民民主党、参政党、公明党県本部、日本保守党の推薦を受けている(時事通信”保守が古謝玄太氏推薦 沖縄知事選”)。
古謝氏の公式サイトには「国益にかなう沖縄をつくる」という文言はない(古謝げんた公式サイト."古謝げんた")。
拡散した元画像は陣営以外から
この画像を添付した8月21日のX投稿に対して、沖縄県議の新垣淑豊氏(自民)がリプライで次のように指摘している。
「古謝陣営の中にいるものとして、この画像ようなフレーズを使ったことはありません。応援いただいていることはありがたく思いますが、様々な受け止めをなさる方がいますので、申し訳ありませんが、ご理解のうえ対応いただければと存じます(原文ママ)」
リプライがついた投稿はその後、見られなくなっている。
OpenAIの検証ツールで「AI生成」
OpenAIは、画像がAIで生成されているかどうかを確認できる検証ツールを公開している。今回拡散した画像をアップロードしたところ「OpenAI由来のSynthIDウォーターマークが検出されました」と表示された。
SynthIDはGoogleが開発したAI生成コンテンツの検出技術だ。画像や動画、音声、テキストにAIが生成したことを示す電子透かし(ウォーターマーク)を目に見えない形で埋め込む仕組みで、専用ツールを使えば検出できる。
2026年5月、OpenAIはChatGPT・Codex・OpenAI APIで生成したすべての画像にSynthIDを埋め込むと発表し、検証ツールにアクセスすることで誰でも確認することができる(OpenAI."より安全で透明性の高いAIエコシステムに向けて、コンテンツ来歴の取り組みを前進")。
古謝氏陣営も日本ファクトチェックセンター(JFC)の取材に対して「画像は陣営が作ったものではない。そのような発信はしていない」と話している。
判定
拡散した画像は古謝陣営が作成したものではない。古謝氏の公式サイトにも「国益にかなう沖縄をつくる」という文言は確認できず、古謝氏の陣営も否定している。また、画像にはAIで生成されたことを示すSynthIDが含まれているため、生成AIによる画像と判定する。
出典・参考
古謝げんた公式サイト."古謝げんた”.https://kojagenta.com/ ,(閲覧日2026年8月24日)
OpenAI."より安全で透明性の高いAIエコシステムに向けて、コンテンツ来歴の取り組みを前進”.https://openai.com/ja-JP/index/advancing-content-provenance/ ,(閲覧日2026年8月24日)
検証:木山竣策
編集:古田大輔、藤森かもめ
判定基準などはJFCファクトチェック指針をご参照ください。
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