セゾンカードを名乗る偽メールが拡散 送信元は不正アクセス発覚の「アララ」【詐欺注意】
セゾンカードを名乗り、「メルカリで25万円余りの利用があったが、決済は完了していない」という文面で、別のリンクへ誘導する偽メールが確認されています。送信元は、第三者による不正アクセスが発覚したメール配信サービス「アララメッセージ」で、見分けにくいため注意が必要です。
偽メールの内容は
2026年10月29日、JFC編集部のメンバーのもとにセゾンカードを名乗るメールが届いた。

差出人の表示名は「セゾンカード」、件名は「利用内容確認のご依頼」。本文にはセゾンカードのロゴとともに「CARD USAGE NOTICE」「利用内容の確認」と記され、利用先「メルカリ」、利用金額「254,100円」と表示されている。
末尾には「利用内容確認の回答はこちら(所要時間:30秒)」というボタンがあった。高額な利用を示して不安をあおり、リンクボタンを押させようとする手口だ。
2026年10月末、類似したメールを受け取ったという投稿がX上にも散見された。編集部のメンバーへのメールでは、利用先がメルカリとなっていたが、ヨドバシカメラや楽天市場などの他サービスが利用先として表示されるケースもある(例1、例2)。
全く使ったことがないサービスなら怪しいとすぐに気づくかもしれないが、最近使ったサービスを装っている場合は、不安でクリックしてしまうかもしれない。
差出人は「Arara」
編集部に届いたメールの差出人アドレスは「news@arara.com」。「arara.com」は、メール配信サービス「アララメッセージ」を運営するアララ株式会社のドメインだ。

アララは、東京都港区に本社を置く企業向けのメール配信サービス会社だ。お知らせやメールマガジンを送る「アララメッセージ」などを運営している。(アララ株式会社.”会社概要・アクセス”)。
同サービスは、10月29日と11月2日に不正アクセスがあったと公表。
時事通信によると、不正アクセスを受けたのは10月下旬で、クレジットカード会社を装った不審なメールが最大約713万件送信された。不審メールの件名は「利用内容確認のご依頼」などだったという((アララ株式会社.”2026 年 11 月2日 アララ株式会社 各 位 当社が提供する「アララメッセ-ジ」への不正アクセス“、時事通信.”「アララ」メアド7700万件流出 サントリーは従業員ら10万人―不正アクセス”)。
アララは10月31日にサービスの提供をすべて停止。心当たりのない不審なメールを受信した場合、「記載されたURLには絶対にアクセスせず、メールへの返信、添付ファイルの開封、ID・パスワードや個人情報の入力等も行わずに、メールを削除していただきますようお願いいたします。」と呼びかけている。
偽メールは、偽のドメインではなく、アララの正規のドメインと配信サービスを通じて送られているとみられる。送信元が見慣れない文字列のドメインであれば不審だと気づきやすいが、実在する会社のドメインから届くため、偽物と気づきにくく、注意が必要だ。
セゾンカードを巡る偽メールは以前から確認されている。セゾンカードは公式サイトで「セゾンカードを騙る『ご利用確認のお願い』『ポイント失効』『有効期限延長手続き』等の偽メール(フィッシングメール)が確認されています」「送信元メールアドレスをご確認いただき、リンク先にむやみに個人情報を入力しないようご注意ください」と注意を呼びかけている(セゾンカード.”クレディセゾンからEメールが届きました。本当にクレディセゾンからですか。”)。
あとがき
偽メールはどんどん巧妙になっています。しかも、個人情報の漏えいや不正アクセスが相次ぎ、みなさんのメールアドレスに直接届く危険性も高まっています。今回のように、不安をあおる偽メールが本物の配信サービスを通じて届くこともあります。
何を信じたら良いのかと困惑するかもしれませんが、そんな時ほど冷静さが必要です。不安を煽るようなメールを見て、すぐにリンクをクリックするのではなく、公式アプリや公式サイトのブックマークから、利用状況を確認するなど、いままで以上に注意が必要です。
検証:木山竣策
編集:藤森かもめ、古田大輔
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