プレバンキング【JFC用語解説】
プレバンキング(Prebunking)とは、偽・誤情報に接する「前」に、その典型的な手口や内容をあらかじめ知らせておくことで、だまされにくくする予防的な手法です。日本語では「プリバンキング」とも表記されます。
拡散した後に検証して訂正するのが「デバンキング(Debunking)」、つまりファクトチェックです。プレバンキングはその逆で、広がる前に先回りします。
偽・誤情報が大量に素早く拡散する中で、デバンキングは後追いで、数が限られています。同じような手口で似たような偽・誤情報が何度も拡散する中で、プレバンキングの予防的な手法は、その弱点を補うものです。

欧州ファクトチェック基準ネットワーク(EFCSN)は、効果的なプレバンキングに欠かせない要素として、①これから情報操作を受けるかもしれないという予告 ②予想される偽情報や手口を弱毒化して見せること ③事実や論理に基づく先回りの反論——の3つを挙げています。
つまり、偽情報に騙されてしまう前にその手口を紹介し、かつ、偽情報そのものだけが記憶に残ることがないように表現に注意し、根拠に基づいた正確な説明も付け加えておきましょうということです。
プレバンキングが優れていて、デバンキングが劣っているというわけではありません。手口を伝えるためには、先にどのような手口があるのか知っておく必要があり、デバンキング事例があることが分析に役立ちます。また、デバンキング記事が何度も引用されることで、結果としてプレバンキング的な効果もあります。
JFCではデバンキング(=ファクトチェック)だけでなく、プレバンキングにも積極的に取り組みます。トップページの一覧「プレバンキング」からご覧ください。
判定基準などはJFCファクトチェック指針をご参照ください。
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