ちいかわの花火? 動画は生成AIによるもの【ファクトチェック】

ちいかわの花火? 動画は生成AIによるもの【ファクトチェック】

人気キャラクター「ちいかわ」の形をした花火が上がる様子の動画が拡散しましたが、AIによって生成されたものです。花火の打ち上がり方や音声との不一致など生成AI動画の特徴を多く含んでいます。

検証対象

拡散した投稿

2026年1月4日、「ちいかわ」という文言とともに、人気キャラクター「ちいかわ」の3キャラクターをかたどった花火が打ち上げられる動画が拡散した。

検証する理由

1月8日現在、この投稿は5.7万件以上リポストされ、表示回数は1948万回を超える。身近でかわいらしい投稿は、拡散力が非常に強い。

投稿について英語や韓国語で「보러가야지(見に行こう)」「this is so cute(とてもかわいい)」というコメントの一方で、「this is ai generated(これはAI生成)」という指摘もある。 

検証過程

AI生成動画の特徴

拡散した動画は計9秒。3秒前後から、ちいかわの輪郭を形成する花火が空中で完全に静止している。一方で、下からは新しい花火が打ち上げられている。一部の花火が静止したまま、他の花火が動いているのは不自然だ。

また、画面下部に映る人物や船は、動画全体を通して全く動いていない。これは、静止画を元にAIで動画を生成した際によく見られる特徴だ。 

動画の終盤では、観客や花火の音声が続いているものの、映像は完全に静止している。

ツールもAIの可能性が高いと判定

Hive Moderation(Hive AI Detector)」は、ウェブサイトから画像、音声、20秒未満の動画などをアップロードすることで、AI生成かどうかを判定してくれる検出ツールだ。

今回拡散した動画を判定したところ、「99.9%」の確率でAIで生成または加工した可能性が高いという判定だった。

判定

拡散された動画には、花火の不自然な挙動や観衆が完全に静止している点など、AI生成動画の特徴が多く含まれている。AI検証ツールもAIである可能性が高いと判定している。よって、AIによって生成されたものであると判定した。

あとがき

AIで簡単に動画を作成できるようになったことで、かわいい動物やキャラクター花火のような動画が増えています。 今回の動画には、韓国語や英語での引用リポストが多くつき、本物だと信じて『(花火を見に)行ってみたい』というコメントもありました。

過去にはAI画像が実在すると勘違いして、日本に観光へ来た外国人が現地の人に質問してがっかりしていたという事例もあります。思わぬところで影響が出る可能性があるため、情報の見極めには注意が必要です。

JFC.”広島県尾道市に猫の石畳? 画像はAI生成か【ファクトチェック】”.

生成AIの映像に見分けた方はこちらを参照してください。

JFC. “ファクトチェッカーが実践している生成AIによるディープフェイクの見分け方【解説】

検証:木山竣策
編集:藤森かもめ、古田大輔


判定基準などはJFCファクトチェック指針をご参照ください。

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