群馬で大雪の中で白票など大規模な選挙不正? 白票は前回より減少、大雪は山間部のみ【ファクトチェック】
2026年2月8日投開票だった衆議院選挙をめぐり、群馬県で大規模な投票不正があったと示唆する投稿が拡散しましたが、ミスリードで不正確です。「大雪の中で2万票も白票が出るわけがない」という主張ですが、前回衆院選よりも白票は減っており、また、投票日当日に目立った積雪があったのは山間部のみです。
検証対象
拡散した投稿
2026年2月16日、「選挙の日は大雪で吹雪いていたんだけど、わざわざ白票を投票しに行った人が2万人もいるわけなくね⁉️」という投稿が拡散した。

投稿は上毛新聞が2月15日に配信した記事「投票先が見つからず? 群馬県内5小選挙区で白票2万票《衆議院選挙2026》」のスクリーンショットを添付している。
検証する理由
2月20日現在、この投稿は9300件以上リポストされ、表示回数は35.1万回を超える。投稿について「わざわざ白票を入れに大雪の日に行かないですね」「集計結果は書き換え放題」というコメントの一方で「よほどの雪でなければ普通に行く気がする」という指摘もある。
検証過程
添付されていた記事の内容は
添付されている上毛新聞の記事は、2月8日投開票の衆院選で投票用紙を白紙のまま投じて無効となった票が、群馬県内の5つの小選挙区合わせて約2万票にのぼったと報じている。
直近5回の衆院選で比べると、前回2024年に次ぐ2番目の多さだったという。この記事はネットで公開されている(上毛新聞.”投票先が見つからず? 群馬県内5小選挙区で白票2万票《衆議院選挙2026》”)。
白票は前回から減少
群馬県選挙管理委員会のサイトによると、今回の衆院選の白紙投票は1万9899票(群馬県.”無効投票の内訳”)。
日本ファクトチェックセンター(JFC)は、群馬県の選挙管理委員会に問い合わせた。県選管によると、2024年の第50回衆院選の白票の数は2万0176票。上毛新聞の記事にある通り、今回の選挙よりも多い。
また、開票作業において、選挙の正当性に影響を与えるような重大なトラブルなどはあったかという質問に対しては「現時点では確認されていない」という回答だった。
投開票日の天気は
拡散した投稿は「選挙の日は大雪で、わざわざ白票を投じに行く人が2万人もいるのはおかしい」と指摘している。
しかし、投票日の積雪量を確認すると、山間部は雪が積もっているところもあるが、市街地では目立った積雪が確認されていない(tenki.jp.”群馬県の過去のアメダス実況(2026年02月08日)(積雪深)”)。
前橋市で見てみると、今回の衆院選の投開票日の天気は雪のち曇り。今回よりも白票が多かった前回衆院選の投開票日である2024年10月27日は曇り、気温は14度から21度だった(tenki.jp.”群馬県の過去の天気(実況天気・2026年02月08日)”,”群馬県の過去の天気(実況天気・2024年10月27日)”)。
判定
「大雪のなかわざわざ白票を投じに行く人が2万人もいるのはおかしい」と群馬県での選挙不正を示唆する投稿が拡散したが、ミスリードで不正確。今回の衆院選における白票数は、前回の衆院選よりも少ない。また、当日は山間部で雪が降ったものの、市街地では目立った積雪は確認されていない。
出典・参考
上毛新聞.”投票先が見つからず? 群馬県内5小選挙区で白票2万票《衆議院選挙2026》”.https://www.jomo-news.co.jp/articles/-/872462 ,(閲覧日2026年2月20日)
群馬県.”無効投票の内訳”.https://www.pref.gunma.jp/uploaded/attachment/690162.pdf ,(閲覧日2026年2月20日)
tenki.jp.”群馬県の過去の天気(実況天気・2024年10月27日)”.https://tenki.jp/past/2024/10/27/weather/3/13/ ,(閲覧日2026年2月20日)
tenki.jp.”群馬県の過去の天気(実況天気・2026年02月08日)”.https://tenki.jp/past/2026/02/08/weather/3/13/ ,(閲覧日2026年2月20日)
tenki.jp.”群馬県の過去のアメダス実況(2026年02月08日)(積雪深)”.https://tenki.jp/past/2026/02/08/amedas/3/13/snow.html ,(閲覧日2026年2月20日)
検証:木山竣策
編集:古田大輔
判定基準などはJFCファクトチェック指針をご参照ください。
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