日本年金機構を騙ってPayPayで送金させる偽メールに注意 「国民年金保険料の未納」と嘘
日本年金機構を騙り、国民年金保険料の未納があるとしてPayPayなどで送金させる不審なメールが確認されています。日本年金機構は、Xなどで「全国的に多発していますので、ご注意ください」と呼びかけています。
「最終通知」などと不安を煽り、送金に誘導
偽メールは筆者のもとにも届いた。2026年5月から立て続けに私用メールアドレスに8件届いたメールの件名はいずれも「【重要】差押予告通知書(最終通知)- 日本年金機構」。
送信元のFrom欄には「日本年金機構」と表示されているが、メールアドレスのドメインはchance.comで、日本年金機構のドメイン(nenkin.go.jp)とは別のものだ。このため、メールには「認証情報のドメインとFromアドレスのドメインが一致していません」という警告が出ていた。

メールには「差押予告通知書」とあり、「この期限を過ぎた場合、差押手続きを即刻開始いたします」という文面とともに締め切り日時と、「PayPay | 18,500円を今すぐ納付」と書かれたリンクが添付されている。

メール本文にあるリンクをクリックすると、実際にPayPayの送金画面につながった。メールのリンクからわずか2クリックで送金できてしまう。
日本年金機構「メールで支払いを促すことはない」
日本年金機構はこのような偽メールが全国的に相次いでいるとして、5月7日、Xの公式アカウントやウェブサイトで、次のように注意喚起をしている。
「絶対にアクセスしないでください。(リンク先のユーザーは日本年金機構とは無関係です。)」「日本年金機構ではメールで支払いを促すことはありません」と注意を呼びかけている(日本年金機構.”日本年金機構を装った不審なメール・SMSにご注意ください。”)。
メールでPayPay送金を促す手口に注意
公的機関や信頼性の高い企業を装い、メールでPayPay送金を促す手口は、日本年金機構以外にも、楽天カードや市区町村の市民税課などを騙るものが確認されている。
わずかなクリック操作だけで即座に送金が完了してしまうため、不審に思ったらクリックせず、送信元メールアドレスのドメインやメールの文面を注意深く確認することが重要だ。
出典・参考
日本年金機構.”日本年金機構を装った不審なメール・SMSにご注意ください。”.https://www.nenkin.go.jp/oshirase/gochui/20200609.html ,(閲覧日2026年5月8日)
検証:木山竣策
編集:古田大輔
判定基準などはJFCファクトチェック指針をご参照ください。
毎週、ファクトチェック情報をまとめて届けるニュースレター登録(無料)は、上のボタンから。また、QRコード(またはこのリンク)からLINEでJFCをフォローし、気になる情報を質問すると、AIが関連性の高いJFC記事をお届けします。詳しくはこちら。