実業家・前澤友作氏になりすましたAI偽広告に注意

実業家の前澤友作氏になりすました偽広告がYouTubeなどで拡散しています。AIで生成したと見られ、前澤氏自身がSNSで注意喚起をしています。
YouTube広告に著名人の偽広告
実業家の前澤友作氏になりすました偽のYouTube広告が拡散している。偽の動画では、前澤氏が株式投資を勧め、「10倍にしたい人、今すぐ耳を傾けてください」などとLINEへの登録を促している。
一部不自然な日本語で話していたり、唇と発言が一致していない場面もある。また動画上部には「KABU&」と書かれている。
広告リンクをクリックすると、「前澤友作のLINEを無料で追加し、『受取』と送信するだけで、翌日値上がりする銘柄がわかります。さらに、毎週60%の利益が期待できる優良銘柄情報も入手できます」と表示され、「特別な投資情報をお届けします!」とLINEへの登録を促している。
前澤氏やカブアンドもSNSで注意喚起
前澤氏は自身のXアカウントで注意喚起している。
「【拡散希望】前澤やカブアンドを騙る『偽の動画広告』について以下の動画は、すべて個人情報や金銭を騙し取ろうとする極めて悪質な詐欺です。絶対にクリックしたりLINE登録しないでください。これ以上被害が拡大しないようリポストでこの情報の拡散にご協力ください」
前澤氏が立ち上げたサービス「カブアンド」も自社サイトに「前澤やカブアンドを騙る『偽の動画広告』について注意喚起とお願い」を掲載している。
あとがき
YouTubeやXなど広告機能やAIを使った詐欺は、前澤氏だけでなく、多くの著名人になりすまして拡散しています。日本だけでなく、世界各国で同じ手口の詐欺広告が蔓延しています。
著名人が「必ず儲かる」などと呼びかけるソーシャルメディアの投稿はほぼ詐欺だと考えて良いでしょう。世界中で同じ手口が蔓延しているのは、引っかかる被害者が多いことを示しています。法的な対策やプラットフォーム側の取り組みも必要ですが、まずは自分自身が被害者にならないようにご注意ください。
日本ファクトチェックセンター(JFC)でも、注意喚起を続けていきます。そのうえで、前澤氏のように当事者が否定するとその発信を引用して広げていくことが可能です。自分には落ち度がないのに対応するのは大変ですが、このような行動が被害を減らしていくうえで重要な役割を果たします。
検証:木山竣策
編集:古田大輔
判定基準などはJFCファクトチェック指針をご参照ください。
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