習近平氏がインドで倒れて訪米中止? 予定通りに訪米【ファクトチェック】
インドを訪問中だった中国の習近平国家主席が体調を崩し、訪米を断念したという投稿が拡散しましたが、誤りです。一部の大手メディアも体調不良を報じていますが真相や深刻さははっきりせず、習氏は現地時間9月23日(日本時間24日)に米ワシントン郊外の空軍基地に到着し、24日にトランプ大統領とホワイトハウスで会談しました。
検証対象
拡散した投稿
2026年9月16日、「極秘情報:習近平氏がインドで倒れた 訪米も中止になった 世界が動くよ」という投稿が習近平氏の画像とともにXで拡散した。

検証する理由
この投稿は1100件以上リポストされ、表示回数は75万回を超えた。「なんてこった」「訪米中止になったの??」というコメントの一方で「流石にソースがないのでちょっと」という指摘もあるため検証する。
検証過程
習近平氏はインドでBRICS首脳会議に出席
習氏は2026年9月12日、インドの首都ニューデリーで開催されたBRICS首脳会議に出席した。インドのモディ首相と首脳会談を行い、経済・輸送面での連携強化などを確認した(ロイター.”中印、経済連携と国境安定化で一致 習氏7年ぶり訪印で関係修復”)。
BRICSサミットは13日に閉幕。中国国営の新華社通信によると、習氏は13日夜に北京に帰っている(新華社."習近平主席、BRICS首脳会議終え帰国")。
「習近平氏がインドで倒れた」という情報は、Xなどで拡散した(例1、例2)。BRICS首脳会議の動画や画像がつけられた投稿もあった。
公式発表はない。一部の大手メディアがBRICSでの各国首脳による夕食会を習氏が出席したことについて「体調不良」と報じているが、真相やその深刻さははっきりしていない(The Wall Street Journal”習近平氏の健康状態に懸念、夕食会欠席で - WSJ” )。
訪米は予定通り
習氏の訪米は事前の予定通り、実施されている。現地時間の23日、習氏はワシントン郊外のアンドルーズ空軍基地に到着し、トランプ大統領に出迎えられ、米中首脳会談も終了した(ロイター."トランプ氏、習氏到着に異例の出迎え 貿易休戦1月まで延長". NHK.”米中首脳会談終了 習主席「アメリカは『台湾独立』に反対を」” )。
判定
習氏が「インドで倒れた」という情報は様々な憶測が出ているが、真相ははっきりしていない。また、習氏は9月23日から米国を訪れて、予定通りに米国のトランプ大統領とワシントンで首脳会談をした。よって、総合的に誤りと判定した。
あとがき
「習氏が倒れた」という情報はこれまでにも拡散しています。2024年7月には「会議中に震えて椅子から転げ落ちた」という3枚の写真が拡散しました。JFCは、これが習氏が倒れたことを示す写真ではないことを検証して「根拠不明」と判定しています。
JFC”習近平国家主席が脳卒中で倒れた? 椅子から転げ落ちたという画像が拡散【ファクトチェック】”
国のトップの健康問題は最高機密で事実の確認が難しいこともあります。それだけに根拠のない噂も出回りやすくなります。まとめサイトや匿名アカウントからの情報しかない場合は、信頼性が非常に低いことに注意しましょう。
出典・参考
ロイター.”中印、経済連携と国境安定化で一致 習氏7年ぶり訪印で関係修復”.https://www.reuters.com/jp/world/china/X4XHZBEBNJM4HEHST57IBD5OMM-2026-09-13/ ,(閲覧日2026年9月25日)
新華社."習近平主席、BRICS首脳会議終え帰国”.https://jp.news.cn/20260913/9f65fea7884a4e54847e8b7c89d280d7/c.html ,(閲覧日2026年9月25日)
NHK."中国の習近平国家主席がアメリカへ出発 米中首脳会談へ".https://news.web.nhk/newsweb/na/nd-20260923de51963 ,(閲覧日2026年9月25日)
ロイター."トランプ氏、習氏到着に異例の出迎え 貿易休戦1月まで延長".https://www.reuters.com/jp/world/us/ZJD6CR2KMVNJTOSRPDCZDDERIM-2026-09-23/ ,(閲覧日2026年9月25日)
NHK.”米中首脳会談終了 習主席「アメリカは『台湾独立』に反対を」”.https://news.web.nhk/newsweb/na/nd-20260924de52268 ,(閲覧日2026年9月25日)
検証:木山竣策
編集:古田大輔、藤森かもめ
判定基準などはJFCファクトチェック指針をご参照ください。
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