日高村がバングラデシュ人を1000人受け入れる? 村は否定【ファクトチェック】

日高村がバングラデシュ人を1000人受け入れる? 村は否定【ファクトチェック】

高知県日高村が「バングラデシュ人1000人を受け入れる」という投稿が拡散しましたが、誤りです。日高村は「特定の国籍の方を対象とした集団的な移住事業や計画は行っていない」と公式に否定しています。民間の交流団体の会長は「1000人」と話していますが、村の施策とは無関係です。

検証対象

拡散した言説

2026年10月1日、「高知県の日高村という人口4577人の村で、バングラデシュ人1000人受け入れるみたいだが…」という投稿がXで拡散した。

検証する理由

この投稿は9000件以上リポストされ、表示回数は839万回を超えている。「地元の人達は知ってるの?」「5人に1人がバングラデシュ人になってしまう!」というコメントがあるため検証する。

検証過程

出入国在留管理庁のウェブサイトによると、2025年末現在、高知県に住むバングラデシュ人は107人だ(出入国在留管理庁”令和7年末現在における在留外国人数について”)。

「1000人受け入れ」は村の計画ではなく民間団体の発言

「バングラデシュ人を1000人受け入れ」はどこからの情報か。Meltwaterで拡散した投稿を検索すると、9月30日に投稿され、7000件以上リポストされた「高知県日高村の『高知バングラデシュ友好協会』会長が『高知に人材1000人を!』と宣言」という投稿が見つかる。投稿には、「とさビズ」と書かれた新聞の切り抜きのような画像が添付されている。

「とさビズ 日高村」で検索すると、高知新聞の2026年9月8日付の記事に、拡散した画像と同じ記事が見つかった(高知新聞."高知に人材1000人を!高知バングラデシュ友好協会(日高村)会長植田朋広さん(50)”)。

つまり「日高村がバングラデシュ人1000人を受け入れる」という情報は、民間団体「高知バングラデシュ友好協会」の会長(日高村出身)が掲げた目標で、日高村や県の取り組みではない。また、会長は「高知に千人のバングラデシュ人材を」と述べており、日高村だけの目標ではない。

日高村が公式に否定

投稿の拡散を受けて、日高村は10月2日に公式サイトで以下のようなメッセージを発表し、村としての移住計画を否定した。

「『日高村がバングラデシュ人を移住させようとしている』といった内容の投稿が拡散されておりますが、このような事実は一切ございません」「特定の国籍の方を対象とした集団的な移住事業や計画などは行っておりません」「SNS上の不確かな情報に惑わされることのないよう、冷静なご対応をお願い申し上げます」(日高村."【重要】日高村の移住施策に関するSNS上の投稿について")。

判定

「日高村がバングラデシュ人1000人を受け入れる」という主張は民間団体「高知バングラデシュ友好協会」の会長が掲げた「高知県に1000人のバングラデシュ人材を」という目標であり、日高村や高知県が公式に取り組む事業や計画ではない。日高村も「特定の国籍の方を対象とした集団的な移住事業や計画は行っていない」と否定している。よって誤りと判定した。

出典・参考

高知新聞."高知に人材1000人を!高知バングラデシュ友好協会(日高村)会長植田朋広さん(50)”.
https://www.kochinews.co.jp/article/detail/1041862 ,(閲覧日2026年10月8日)

日高村."【重要】日高村の移住施策に関するSNS上の投稿について".
https://www.vill.hidaka.kochi.jp/kurashi/backnumber.cgi#info_id827 ,(閲覧日2026年10月8日)

出入国在留管理庁.”令和7年末現在における在留外国人数について”.
https://www.moj.go.jp/isa/content/001459094.pdf,(閲覧日2026年10月9日).

検証:木山竣策
編集:藤森かもめ、古田大輔


判定基準などはJFCファクトチェック指針をご参照ください。

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