「ビル・ゲイツの娘はCOVIDワクチン・小児用ワクチン未接種」は誤り【ファクトチェック】

「ビル・ゲイツの娘はCOVIDワクチン・小児用ワクチン未接種」は誤り【ファクトチェック】

「ビル・ゲイツの娘はCOVIDワクチン・小児用ワクチン未接種」と主張するツイートが拡散しました。これは海外でも繰り返し拡散し、検証されている誤った情報です。

検証対象

2023年1月4日、「まぁ、つまりはそういうことです」というコメントと共に、「フィービー・アデル・ゲイツ ビル・ゲイツの20歳の娘 接種状況:COVIDワクチン未接種 小児用ワクチンも、打っていません」という画像つきのツイートが拡散した。

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リプライやリツイートには「危ないって分かってたから、娘には打たせなかったのか」「ビルゲイツはいかなるワクチンも子どもに打たせないので有名」というコメントがみられた。一方で「去年のデマを今年も拡散」「何回も見たデタラメ」などと誤情報であることを指摘するコメントもあった。

検証過程

日本ファクトチェックセンター(JFC)は、フィービー・アデル・ゲイツ氏(以下、フィービー・ゲイツ氏)がワクチン接種をしたか検証した。

フィービー・ゲイツ氏はマイクロソフト創業者ビル・ゲイツ氏の次女で2023年1月6日現在、20歳。彼女の公式マーク付きのインスタグラムアカウントを遡ると、2021年4月22日に「Vaccinated and feeling good」というコメント付きの投稿をしていた。

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2021年10月18日に公開された、姉のジェニファー・ゲイツ氏の結婚式を取り上げたVOGUEの記事には、次のような記述がある。

「二人は、親しい友人や家族と一緒に祝いたいのはもちろん、式の安全性も重要視した。『そのため、結婚式に先立って、すべてのゲストは予防接種を受けて、検査で陰性であると確認する必要がありました』とジェニファーは言う」

2022年2月14日には、フィービー・ゲイツ氏がバレンタインデーを祝うコメントと共に、姉の結婚式に出席した様子をインスタグラムに投稿している。以上のことからも、フィービー・ゲイツ氏がコロナワクチンを接種していることがわかる。

2019年4月18日には母のメリンダ・ゲイツ氏がFacebookに「私の3人の子供はワクチンを完全に接種しています」と、より多くの人がワクチン接種する重要性を訴える投稿をしている。

また、アメリカのファクトチェック団体PolitiFactの記事によると、ビル&メリンダ・ゲイツ財団は「全員がワクチンを接種済みである」とPolitifactに回答している。同様のファクトチェックはAPFull Factなども公開している。

判定

検証対象の投稿は根拠を示していない一方で、コロナ前からゲイツ氏の家族は何度もワクチン接種に関して投稿している。以上のことから、フィービー・ゲイツ氏がコロナワクチン、小児ワクチンを未接種という情報は誤りと判定した。

あとがき

ビル・ゲイツ氏が妻メリンダ氏と立ち上げたビル&メリンダ・ゲイツ財団は、モデルナ社やアストラゼネカ社のワクチン開発に巨額の寄付をしてきました。その際に拡散した陰謀論が「ゲイツが、世界の人々にマイクロチップを埋め込むためにワクチンを活用しようとしている」というものです。その後、「家族にそんなワクチンを打たせるはずがない、娘たちはワクチン未接種だ」という言説が拡散しました。

何度も否定されているデマでも、異なる形で繰り返し拡散します。日本ファクトチェックセンターは今後も、新型コロナウイルスワクチンに関する情報を検証していきます。

検証:金子祥子
編集:古田大輔

検証手法や判定基準などに関する解説は、JFCサイトのファクトチェック指針をご参照ください。

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