大谷翔平選手に関するニュースを装った偽サイトが拡散 投資に勧誘【詐欺注意】
2026年10月ごろから、「大谷翔平氏がシカゴでのカブス戦後に片山さつき財務相との握手を拒否した」とするNHK風の偽記事がインターネット上で拡散しています。リンクをクリックすると投資サービスの宣伝に誘導されるので注意が必要です。
2026年10月ごろから、ドジャースの大谷選手の写真とともに「先日の出来事は、日本中に衝撃を与えました」「最新情報はWebサイトに掲載しています」などと書かれたリンクが添付された投稿が多数投稿されている(例1、例2)。
10月5日現在、投稿したアカウントの一部は凍結されている。
リンク先に飛ぶと(現在は削除済み)、NHKのロゴがある記事のようなページが表示される。見出しは「大谷翔平、シカゴでのカブス戦後に片山氏との握手を拒否。その背後にある驚くべき理由とは — NHK」。ロゴやレイアウトなどは、実際のNHKのニュースサイトに似せて作られている。

しかしページのURLは「affectmeridian.world」で、NHK(https://www.nhk.or.jp/)とは関係のないドメインだ。NHKのサイトには同じ記事が存在しない。
記事には片山氏も登場し、「ゲームセット直後、大谷翔平は片山さつき氏を通り過ぎた。片山氏が歩み寄り手を差し伸べたものの、大谷は完全に無視した」という描写から始まる。その後、チャリティー野球イベントの場で投資プラットフォームが発表されたという設定に移り、大谷選手がその利用を勧める発言をしたかのように書かれている。
記事には大谷選手の写真がいくつか掲載されている。画像のうち一枚を確認すると、「Sakura」と書かれたユニフォームを着た大谷選手が子供たちと写真を撮っている。しかし、背景に写るスタジアムの観衆が不明瞭だったり、大谷選手のユニフォームにはナイキのロゴがある一方で、同じ子供たちが来ている「Sakura」と書かれたシャツにはアディダスのロゴがあるなど不自然な点が多くある。

また、「システムが自動で運用し、利益はご自身の銀行口座に直接振り込まれます」などと投資への参加を促す記述に唐突に切り替わる。その後、編集部の担当者が実際にサービスを試したという書き方で、利用することで口座の振込額が増えたと紹介している。
記事には「MLBオールスターブレイク中にドジャー・スタジアムで開催されたチャリティー・ベースボールイベント」「7月中旬に開催された」とある。しかし、2026年のオールスター戦はロサンゼルスのドジャー・スタジアムではなく、フィラデルフィアのフィリーズの本拠地で開催された(NHK.”大リーグ オールスターゲーム 村上宗隆は163キロに空振り三振”)。
また、大谷選手は指名打者で先発出場が決まっていた14日(日本時間15日)のオールスター戦を左膝の炎症のために欠場している(日本経済新聞.”MLB:大谷翔平、オールスター戦欠場「申し訳ない」 左膝の炎症で - 日本経済新聞”)。
試合を欠場する一方でチャリティーイベントに参加したという情報や報道はない。
また、片山氏が7月に訪米したという情報や記録、そのようなイベントに参加したという情報や報道もない。7月15日前後には日本で会見を開いている(財務省.”令和8年(2026年)新着情報:会見等” )。
日本ファクトチェックセンター(JFC)では、過去にも柳井正氏や成田悠輔氏など著名人を使った同じ形式の投資を促すサイトについてファクトチェックし、誤りと判定し注意喚起をしている。
JFC.”柳井正氏が拘束された? 投資を促す偽広告【ファクトチェック】”
JFC.”経済学者・成田悠輔氏「逮捕」は偽ニュース 日経を装う偽サイトが拡散【詐欺注意】”
あとがき
NHKや日経新聞などのニュースサイトを装い、著名人の名前を使って投資に誘導する偽広告は、形や人を変えて何度も拡散しています。ドメインの確認や、本人や公式アカウントでの発信の有無を確かめることが大切です。
検証:木山竣策
編集:藤森かもめ、古田大輔
判定基準などはJFCファクトチェック指針をご参照ください。
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