れいわ新選組と共産党を党首討論から外した? 参加要件を満たさず【ファクトチェック】

2025年4月23日に開かれた党首討論をめぐり、れいわ新選組と共産党が参加しなかったことについて、「れいわと共産をわざと外した」という情報が拡散しました。これは不正確です。党首討論には参加要件があり、両党は満たしていませんでした。
検証対象
党首討論の予定が決まった翌日の2025年4月18日、「れいわと共産をわざわざ外した党首討論 茶番でしかないわ 国民のための党首討論にならへん」という投稿が拡散した。投稿には「#党首討論は平等にしろ」というハッシュタグが付けられていた。
2025年4月28日現在、この投稿は1800件以上リポストされ、表示回数は16万回を超える。投稿について「全党の代表を入れるべき」「役に立たない」というコメントの一方で「単に参加要件を満たしてないですからね…」という指摘もある。
検証過程
党首討論とは
党首討論は、首相と野党党首による1対1の討論で、通常は45分間。4月23日の党首討論は、2024年10月以来だった。れいわ新選組と共産党が参加を求めたが、4月17日の衆参両院の国家基本政策委員会の合同幹事会で、立憲民主党、日本維新の会、国民民主党の3人が石破首相と討論することで合意した。(NHK)。
2025年4月23日の党首討論の様子は衆議院インターネット審議中継のサイトから確認することができる(2025年4月23日(水)国家基本政策委員会合同審査会[党首討論])。
党首討論の参加要件
党首討論の参加要件について、与野党は、衆参いずれかに10人以上の議員が所属し、国家基本政策委員会の委員となっている野党の党首や会派の代表であることだと申し合わせている(NHK、共同)。
れいわ新選組の議席数は衆議院で9、参議院で5であることから要件を満たさなかった。
共産党の田村智子委員長は、党の議席数は要件を満たしていたものの、衆議院の国家基本政策委員会の委員は希望せず、就任していなかったため、今回は参加できなかった。(共同通信)。
判定
れいわ新選組と共産党は、2025年4月の党首討論に参加しなかった。しかしその理由は、党首討論に参加する要件を両党が満たしていなかったためだ。よって不正確と判定する。
検証:木山竣策
編集:藤森かもめ、古田大輔
判定基準などはJFCファクトチェック指針をご参照ください。
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