G7サミットの集合写真に高市首相が不在? 加工された画像【ファクトチェック】
2026年6月17日に閉幕したフランスでのG7サミット(主要7か国首脳会議 )をめぐって、「高市外しがミエミエのG7記念撮影。馬鹿が見当たりません」と主張し、高市早苗首相が集合写真に入っていない画像が拡散しましたが、加工されています。元の画像には高市首相が映っています。
検証対象
拡散した投稿
6月18日、「高市外しがミエミエのG7記念撮影。馬鹿が見当たりません」という投稿が、G7サミットの集合写真とともにXで拡散した。

画像には米国のトランプ大統領、フランスのマクロン大統領、ウクライナのゼレンスキー大統領などが映っているが、高市首相の姿はない。
検証する理由
この投稿は800件以上リポストされ、表示回数は123万回を超えている。「元々日本は影薄いよなぁ」「途中退場?」というコメントの一方で「合成ですか」という指摘もあるため検証する。
検証過程
G7サミットはフランス東部の保養地エビアンで2026年6月15日(日本時間16日)から3日間開かれた。
トランプ米大統領や、サミット初参加の高市首相らは、イラン情勢など国際的な主要課題について意見を交わした(以上、時事通信."G7サミットが開幕 ホルムズ海峡開放で連携へ―仏")。
拡散した画像をGoogleレンズで検索すると、ウクライナのゼレンスキー大統領が「フランスでのG7サミットは、ウクライナにとって重要な成果をもたらしました」という文言とともにXに投稿した画像がみつかる。
ゼレンスキー大統領が投稿した画像と、検証対象の画像を検証ツールInVIDのCheckGif機能を使って比較してみた。
2つの画像は、横幅や上下の黒枠が異なっているが、写っている人物、背景が完全に一致した。ゼレンスキー大統領が投稿した画像には白い服を着た高市首相が写っているが、拡散した画像から消えていることがわかる。

ロイターが6月17日に公開した記事や、NPR(米国公共ラジオ放送)が6月17日に公開した記事にも、高市首相は白いスーツ姿で映っている(ロイター.”Why the G7 is worried about global economic imbalances ”.NPR.”Politics: Can Divides Over War Be Bridged At The G7 Summit? ”)。
判定
拡散した画像は、ゼレンスキー大統領がXに投稿したG7で撮影された集合写真から、高市首相だけを消した加工した画像だ。また、他の報道機関が配信した写真にも高市氏は映っている。
あとがき
GoogleはGeminiで生成したかどうかを確認できる電子透かしSynthIDという技術を公開しています。OpenAIも同じ技術を採用し、SynthIDが検出されれば、その画像や動画がAIで生成または改変されたことを示します。
JFCが確認したところ、今回の画像からはSynthIDは検出されませんでしたが、条件によって検出されないこともあれば、他のAI技術で加工している可能性もあります。
出典・参考
時事通信."G7サミットが開幕 ホルムズ海峡開放で連携へ―仏".https://www.jiji.com/jc/article?k=2026061600128&g=int ,(閲覧日2026年6月23日)
ロイター.”Why the G7 is worried about global economic imbalances ”.https://www.reuters.com/world/china/why-g7-is-worried-about-global-economic-imbalances-2026-06-11/ ,(閲覧日2026年6月23日)
NPR.”Politics: Can Divides Over War Be Bridged At The G7 Summit? ”.https://www.npr.org/2026/06/17/nx-s1-5861711/politics-can-divides-over-war-be-bridged-at-the-g7-summit ,(閲覧日2026年6月23日)
検証:木山竣策
編集:古田大輔、藤森かもめ
判定基準などはJFCファクトチェック指針をご参照ください。
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