「ご自宅が緊急避難先に指定された」 総務省消防庁をかたる不審電話相次ぐ【詐欺注意】
「ご自宅が緊急避難先に指定された」などと総務省消防庁を名乗って住所などの個人情報を聞き出そうとする不審電話が確認されています。同庁は、公式Xで「そのような対応を行うことはなく、個人に電話をすることも一切ない」と注意喚起しています。
2026年7月ごろから、Xなどで「最近家電に怪しい電話しか掛かって来ないんだけど。消防庁から“あなたの家が避難場所に指定されました”だって」「今日自宅の電話に総務省の消防局から災害対策としてあなたのご自宅が緊急避難場所に指定されましたって連絡が来ました」という投稿が相次いでいる(例1、例2)。
総務省消防庁「個人に電話をすることは一切ない」
総務省消防庁は公式Xアカウント(@FDMA_JAPAN)で、「総務省消防庁を騙った不審電話に注意」「消防庁を名乗り『ご自宅が緊急避難先に指定された』『住所を教えてほしい』など、個人情報を引き出そうとする不審電話が確認されています」「消防庁では、そのような対応を行うことはなく、個人に電話をすることも一切ありません。くれぐれもご注意ください」などと注意喚起をしている。
東京消防庁も、近年、消防署員や消防団員を名乗る不審な電話が手口を変えながら相次いでいるとして、注意を呼び掛けている。
東京消防庁のサイトによれば、不審な電話は「震災時に救護が必要なご家族はいますか?」「震災時に家族を守ってくれる人はいますか?」「災害発生時、避難する際に必要なため、親戚の連絡先を教えてください」など、家族構成や連絡先を尋ねる内容が多いという。
東京消防庁は不審な電話について、「特殊詐欺や強盗の『アポ電(アポイントメント電話)』の可能性があります」と注意を促し、「万が一、不審な電話を受けた場合は、以下の対応をお願いいたします」と述べている。
①電話をかけてきた相手の名前や連絡先を聞き、消防署の公式連絡先に確認をする。
②自分だけで判断せず、管轄の警察署や「警察相談専用電話(#9110)」に相談する。
③無理に話を続けず、すぐに電話を切る。
(以上、東京消防庁.”消防職員及び消防団員を名乗る不審な電話にご注意ください!“)。
災害時に増えるケースも
中日新聞しずおかWebによると、「自宅が緊急避難先に選ばれた」という自動音声の不審電話は、2026年7月の熊本地震の前後にも全国で相次いで確認されている。
静岡県御前崎市の男性(74)宅では、地震発生翌日の7月29日午前11時半ごろ、「表示圏外」と表示される固定電話が鳴った。電話に出ると、男の声で吹き込んだような録音が流れ、「大規模災害が発生した場合、あなたの自宅が緊急避難先に選定された。1番を押してください」と案内されたという。不審に思い、番号を押さないでいると、10秒ほどで電話が切れたという。
類似の不審電話は熊本地震発生前から全国で相次いでいたといい、静岡県警は「災害直後は不安につけ込むような詐欺が発生する恐れがある」と注意を呼びかけている(中日新聞.”「あなたの自宅が緊急避難先に選ばれた」 不審電話に注意、静岡県警や消防庁が警鐘”)。
あとがき
災害の直後は、不安につけ込んだ詐欺の電話が増える傾向にあります。総務省消防庁などの公的機関が、電話で住所や家族構成をたずねることはありません。見覚えのない番号や「表示圏外」からの電話で個人情報を求められた場合は、その場で答えずに一度切り、公式の窓口に問い合わせて確認しましょう。
出典・参考
中日新聞.”「あなたの自宅が緊急避難先に選ばれた」 不審電話に注意、静岡県警や消防庁が警鐘”.https://www.chunichi.co.jp/article/1289586 ,(閲覧日2026年10月1日)
検証:木山竣策
編集:藤森かもめ、古田大輔
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