日本政府がイラン国民のビザを無期限に延長? 対象は帰国困難になった外国人への対応【ファクトチェック】
日本政府がイラン国民のビザを無期限に延長という投稿が拡散しましたが不正確です。帰国が困難な外国人への措置は発表されていますが、日本にいる外国人に向けた措置で、拡散した投稿にあるようなビザの無期限延長ではありません。
検証対象
拡散した投稿
2026年3月10日、「日本政府がイラン国民のビザを無期限に延長するんだって。リプで海外の人から日本政府ボロクソに言われてるじゃねーか」という投稿が拡散した。
投稿は「日本政府は、イラン国民のビザを無期限に延長すると発表しました ドイツ2.0になろう」という英文投稿を引用している。

検証する理由
3月18日現在、この投稿は6300件以上リポストされ、表示回数は72万回を超える。投稿について「どこかで戦争が起きるとその国からの移民受け入れちゃうのそろそろやめよう」「国内、海外、どこから誰が見てもおかしい政策」というコメントの一方で「信頼できるソースで確認されましたか?」という指摘もある。
検証過程
拡散した投稿には「日本政府がイラン国民のビザを無期限に延長」とある。しかし、3月18日現在、そのような情報や報道はない。
ではなぜ、このような情報が拡散したのか。
日本滞在の帰国困難外国人に柔軟対応
注目されたのは、アメリカとイスラエルによるイランへの攻撃で、航空便の欠航が相次ぐ中での日本政府の対応だ。
平口洋法務大臣は3月6日、衆議院予算委員会で日本に滞在中のイラン人などの外国人で帰国が難しくなっている人たちの短期滞在の在留期間の更新申請について、柔軟に対応する方針を示した。
このような対応は、2021年にミャンマーで軍による市民への弾圧が発生した際にもあった。日本在留を希望するミャンマー人に最長1年の滞在を認めたような対応を取るか質問された平口氏は「必要性について検討すべき課題だ」と答えている(以上、NHK.”平口法相“イラン人など日本滞在の帰国困難外国人に柔軟対応”)。
つまり、拡散した情報のように「イラン国民のビザを無期限に延長」という方針を日本政府が示したわけではない。
判定
アメリカとイスラエルによるイランへの攻撃で帰国困難になったイラン人などについて、政府が滞在の延長に柔軟に対応する方針を示したのは事実だ。しかし、イラン国民のビザを無期限に延長するという発表や報道はない。よって、不正確と判定した。
出典・参考
NHK.”平口法相“イラン人など日本滞在の帰国困難外国人に柔軟対応””.https://news.web.nhk/newsweb/na/na-k10015068331000 ,(閲覧日2026年3月18日)
検証:木山竣策
編集:古田大輔
判定基準などはJFCファクトチェック指針をご参照ください。
毎週、ファクトチェック情報をまとめて届けるニュースレター登録(無料)は、上のボタンから。また、QRコード(またはこのリンク)からLINEでJFCをフォローし、気になる情報を質問すると、AIが関連性の高いJFC記事をお届けします。詳しくはこちら。