高市首相の動画で、視聴回数より高評価の数が多いのは不正? データの反映に時間差【#衆院選ファクトチェック】
2026年2月8日投開票の衆院選の選挙期間中に、高市早苗首相が発信したYouTube動画について、「高評価の方が視聴回数より多い」と不正を示唆する投稿が、画像と共に拡散しましたが、ミスリードで不正確です。YouTubeの高評価や視聴回数のデータは、画面上に反映されるまでにタイムラグがあり、しばしば見られる現象です。2月12日現在、視聴回数は40万回を超え、高評価は3.6万回です。
検証対象
拡散した言説
2026年2月7日、「何で高評価の方が視聴回数より多いんだよおかしいだろwwwww」という文言付きの画像がXで拡散した。

検証する理由
2月12日現在、投稿は1.4万回以上リポストされ、表示は485万件を超える。
投稿に対して、高評価と視聴回数のデータは反映に時間がかかるので、動画公開の直後に高評価が逆転する現象がありうるという指摘も複数ある(例1,2,3)。
一方で、「高市は色々おかしい」「どんな手をつかっても勝てばいいとおもってる」など、真に受けるコメントも多く、注目を集めたため、検証する。
検証過程
拡散したスクショは動画公開の1時間後
不正を指摘された動画はYouTubeの自民党公式チャンネル。投票前日の2月7日に「【#高市早苗 総裁 緊急メッセージ 】2026.2.7」と題して公開され、高市氏が自民党への支持を訴えている(自民党YouTube公式チャンネル”【#高市早苗 総裁 緊急メッセージ 】2026.2.7”)。
拡散した投稿に添付されているスクリーンショットには高評価数1万2,127回、視聴回数5,464回とある。公開時間は「1h前」と表示され、動画公開から1時間後に撮影されたことがわかる。
視聴回数や評価数は反映するまでにタイムラグ
日本ファクトチェックセンター(JFC)は、Google広報に問い合わせた。回答は以下の通りだ。
「動画の公開後、最初の数時間はシステムに指標が表示されるまでに時間がかかる場合があります。これは、YouTube上で視聴者が確認できるエンゲージメント指標に関するよくある質問の一つです。詳しくはこちらをご確認ください」
紹介されたページはこちらだ。Google”エンゲージメント指標のカウント方法”。以下のような説明がある。
「YouTube では、指標の精度を高く保つため、コンピュータ プログラムではなく実際に人間が行った操作が反映されるようにしています。そのため、YouTube のシステムが適正な視聴回数、高評価、低評価、チャンネル登録者数を把握するまでに時間がかかります」
「注: 動画が公開されてから最初の数時間は、指標がシステムに反映されるまでに時間がかかる場合があります」(以上、”エンゲージメント指標のカウント方法”)
また公開から5日後の2月12日現在、動画の視聴回数は40万回を超え、高評価は3.6万回だ。

判定
衆院選で、高市早苗首相が発信したYouTube動画が「高評価の方が視聴回数より多い」と不正を示唆する投稿が拡散した。YouTubeでは高評価や視聴回数のデータが画面上に反映されるのにタイムラグがあり、しばしば見られる現象だ。2月12日現在、視聴回数は40万回を超え、高評価は3.6万回だ。よって、ミスリードで不正確と判定する。
出典・参考
自民党YouTube公式チャンネル.”【#高市早苗 総裁 緊急メッセージ 】2026.2.7”.https://www.youtube.com/watch?v=hVbx93vJ0E8,(閲覧日2026年2月12日).
Google”エンゲージメント指標のカウント方法.https://support.google.com/youtube/answer/2991785?hl=ja,(閲覧日2026年2月12日).
検証:根津綾子
編集:古田大輔、藤森かもめ
判定基準などはJFCファクトチェック指針をご参照ください。
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