御堂筋線の看板から韓国語と中国語がなくなった? 繰り返し拡散する誤情報【ファクトチェック】
大阪の地下鉄御堂筋線の看板から韓国語と中国語がなくなったという情報が拡散しましたが誤りです。画像は梅田駅の看板ですが、もともと日本語と英語表記のみでした。繰り返し拡散する誤った情報です。
検証対象
拡散した投稿
2025年12月10日、「大阪梅田の御堂筋線 韓国語と簡体語(中国語)が無くなりスッキリ見やすくなりましたか?」という画像付き投稿が拡散した。

画像には「梅田・新大阪・江坂・箕面萱野方面」と日本語と英語で書かれた看板が写っている。
検証する理由
12月15日現在、この投稿は2400件以上リポストされ、表示回数は51万回を超える。投稿について「やったね大阪メトロ」「公明党の国交大臣いなくなったため」というコメントの一方で「これまでも2か国語表記だったことに注意が必要です」というコミュニティノートがついている。
検証過程
画像は御堂筋線のなんば駅上りホーム
拡散した投稿には「大阪うめだの御堂筋線」と書かれているが、画像は御堂筋線のなんば駅だ。看板の後ろにローソンと電車が写っており、御堂筋線のローソンを検索すると、大阪メトロ内のローソン一覧が見つかる。
ホーム近辺にあるローソンをGoogleマップで確認すると、ローソンのなんば駅上りホーム店と外観、画像左側の柱、天井の模様が一致する。拡散した看板は御堂筋線なんば駅の看板だ。
大阪メトロ「ずっと日本語と英語で表記」
拡散した画像は2025年4月にも拡散し、日本ファクトチェックセンター(JFC)は「誤り」と判定している。
日本ファクトチェックセンター.”地下鉄御堂筋線の案内板表記が日本語と英語だけになった? 流行の#Grok 検証も誤り【ファクトチェック】(修正あり)”
日本ファクトチェックセンターが4月に大阪メトロに問い合わせたところ、4月の時点で「ずっと日本語表記の下に英語表記」との回答だった。2025年12月15日、韓国語や中国語が4月以降看板に書かれたことはあるかと改めて問い合わせたところ「そのようなことはない」とのことだった。
なんば駅で電車の行先を案内する案内板は、以前から日本語と英語表記に統一されている。
判定
大阪の地下鉄御堂筋線・梅田駅の看板から、韓国語と中国語がなくなったという情報が拡散したが、画像は「なんば駅」で、以前からずっと日本語と英語の2か国語表記だ。よって誤りと判定した。
検証:木山竣策
編集:藤森かもめ、古田大輔
判定基準などはJFCファクトチェック指針をご参照ください。
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