がれきの下のハメネイ師の遺体? AIで生成されたディープフェイク【ファクトチェック】
「がれきの下に横たわるハメネイ師の遺体」とされる画像が拡散しましたが、AIで生成された画像です。Googleの生成AI「Gemini」が使われたことを示す電子透かし「SynthID」が含まれていました。
検証対象
拡散した言説
2026年3月1日、「イラン、がれきの下に横たわるハメネイ師の遺体の画像を公開」という英語の投稿が拡散した。

検証する理由
3月4日現在、投稿は5500回以上リポストされ、表示は559万件を超える。
検証過程
ディープフェイクと示す電子透かしを検出
GoogleのGeminiにこの画像をアップロードし、生成AIであるかを確認したところ、「ご提供いただいた画像は、生成AI(GoogleのAI)によって作成、または大幅に加工されたものである可能性が非常に高い」と回答した。
判定の根拠となっているのは、Googleによる電子透かし「SynthID」だ。Googleの生成AI「Gemini」で作成したり、改変したりした画像に埋め込まれている(GoogleAI for Developpers”SynthID: 透かしを入れて LLM で生成されたテキストを検出するためのツール”)。
判定ツールも「生成AIの可能性91.8%」
生成AI検出ツールHive Moderationも、「生成AIの可能性91.8%」「76.4%gemini3で生成された画像」と判定した。

公的機関や主要な報道機関からの発信なし
画像検索をしても、同様の写真は公的機関や主要な報道機関からの発信はなかった。
英ファクトチェック団体Full Fact、ロイター通信、AFPもこの画像を検証し、「生成AI画像」と判定している(Full Fact”Fake image showing Ayatollah Ali Khamenei buried in rubble circulates online”、Reuters”Fact Check: Image of Khamenei’s body trapped beneath rubble is made with AI”、AFP”Images of Iran's supreme leader buried by rubble are AI-generated”)。
判定
「がれきの下に横たわるハメネイ師の遺体」とされる画像が拡散したが、AIで生成または改変されたことを示すSynthIDが検出された。また、同様の画像は公的機関や主要な報道機関では事実として報じられていない。よって、AI生成画像と判定した。
出典・参考
GoogleAI for Developpers.”SynthID: 透かしを入れて LLM で生成されたテキストを検出するためのツール”.
https://ai.google.dev/responsible/docs/safeguards/synthid?hl=ja,(閲覧日2026年3月4日).
Full Fact.”Fake image showing Ayatollah Ali Khamenei buried in rubble circulates online”.
https://fullfact.org/conflict/ali-Khamenei-body-rubble-picture-fake/,(閲覧日2026年3月4日).
Reuters.”Fact Check: Image of Khamenei’s body trapped beneath rubble is made with AI”.
https://www.reuters.com/fact-check/image-khameneis-body-trapped-beneath-rubble-is-made-with-ai-2026-03-02/,(閲覧日2026年3月4日).
AFP.”Images of Iran's supreme leader buried by rubble are AI-generated”.
https://factcheck.afp.com/doc.afp.com.99JE8ZQ,(閲覧日2026年3月4日).
検証:根津綾子
編集:古田大輔
判定基準などはJFCファクトチェック指針をご参照ください。
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