アロンアルフアは止血に使える? 医療用のみ可能【ファクトチェック】

アロンアルフアは止血に使える? 医療用のみ可能【ファクトチェック】

「アロンアルフアは止血に使える」という情報が拡散しましたが、不正確です。医療用アロンアルフアAは止血などに使えますが、市販されているものは「人体に関わる場所については安全性の確認ができていません」と公式サイトに書かれています。

検証対象

2025年5月10日、「アロンアルファが止血に使える⁉️という報告」「まさかのアロンアルファが使えて、副作用もなさそう、という報告です」という投稿が拡散した。

2025年5月15日現在、この投稿は2600件以上リポストされ、表示回数は141万回を超える。投稿について「元々医療用に開発されたものですよね」「よく使います」というコメントの一方で「アロンアルファでも医療用と一般用は違う」という指摘もある。

検証過程

アロンアルフアとは、東亞合成株式会社が販売する瞬間接着剤。1963年から工業用アロンアルフアを販売し、1965年には医療用「アロンアルフアA三共」を発売、1971年には家庭用が発売され話題となった(東亜合成株式会社「アロンアルフアのひみつ」)。

「アロンアルフアAⓇ」は医療用

拡散した投稿には日本救急医学会雑誌の「指尖部切創に対するアロンアルフアA®を用いた止血法の検討: 21例のレビュー」という論文のスクリーンショットが添付されている。

論文には、指尖部切創(指先の切り傷)には、日本において入手可能な医療用製剤の「アロンアルフアA®『三共』」を用いた止血が有効であると書かれている。

「アロンアルフアA®『三共』」とは、東亞合成株式会社が提供する医療用の軟組織接合用接着剤だ。高度管理医療機器に分類される医療機器で、2025年3月に販売を終了している(東亞合成株式会社 「アロンアルフアA「三共」に関する製造販売終了のお知らせ 」)。

論文で触れているのは、医療用のアロンアルフアで、市販品とは異なる。

市販品は「安全性の確認ができていない」

市販されているアロンアルフアは人体にも使えるのか。

東亜合成株式会社のQ&Aを確認すると、「くっつけてはいけないものは?」という質問に対し「口に入るものや布などには使用しないでください」「人体に関わる場所については安全性の確認ができていません。入れ歯や差し歯、食器などには使用しないでください」と書かれている(アロンアルフア「Q4,くっつけてはいけないものは?」)。

判定

拡散した投稿が引用している論文は医療用のアロンアルフアAを用いたもので、市販品のアロンアルフアについては公式サイトが「人体に関わる場所については安全性の確認ができていません」とアナウンスしている。よって不正確と判定した。

検証:木山竣策
編集:古田大輔


判定基準などはJFCファクトチェック指針をご参照ください。

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