2018年に内閣府食品安全委員会がコオロギ食の危険性を記載した?【ファクトチェック】

医療・健康

2018年に内閣府食品安全委員会がコオロギ食の危険性を記載した?【ファクトチェック】

昆虫食の是非をめぐって、「2018年に内閣府食品安全委員会はコオロギ食の危険性を記載していた」というツイートが拡散されていますが、不正確です。委員会は欧州食品安全機関(EFSA)の文書を紹介する形で2018年時点での昆虫食についての懸念事項を掲載していますが、これは現在の日本でのコオロギ食への危険性を伝えるものではなく、ツイートはミスリードです。 検証対象 高校の授業の一環でコオロギの試食をし、クレームが殺到したという記事を引用する形で、「2018年に内閣府食品安全委員会がコオロギ食の危険性を記載していた」という須藤元気・参院議員(無所属)のツイートが拡散した。表示回数は3月14日現在、130万回、リツイート・引用リツイートは9500回を超えている。 このツイートのリプライ欄には、「コオロギ食べる前にフードロスをなくそう!」「内閣府の矛盾を無視せず、きちんとコオロギ食の危険性を国会で指摘してほしいです」といったコメントが寄せられている。 なお、リトマスも3月7日にファクトチェックをしており、食品安全委員会のホームページに記載されていた資料を精査した内容をも

By リサーチ チーム
雪印北海道バターには実は30%マーガリンが入っている?【ファクトチェック】

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雪印北海道バターには実は30%マーガリンが入っている?【ファクトチェック】

「雪印北海道バターには実は30%マーガリンが入っている」という内容のツイートが拡散しましたが、根拠は示されておらず、発売する雪印メグミルクは否定。投稿はアカウントとともにすでに削除されています。 検証対象 2022年12月19日に、雪印メグミルクが販売する「雪印北海道バター」の画像付きで、以下のツイートが拡散した(ツイートと投稿アカウントはすでに削除されている)。 この有名な雪印のバターは、表にも裏にも書いてないけど、実は30%マーガリンが入っています。完全に騙している。明治、森永、雪印は人生から排除なり。 このツイートに関連して「あたかもバターみたいな詐欺的な売り方辞めい!」などと、同調するようなツイートも広がった。 検証過程 バターやマーガリンは厚生労働省令やJAS規格で「バターは乳脂肪分80パーセント以上」といった成分規格や製造法などが規定されている。原料から製造手法まで全く違うため、途中で誤って混入することはない。 日本ファクトチェックセンター(JFC)は厚労省食品監視安全課に取材した。雪印メグミルクの雪印北海道バターに関して、マーガリンが

By 古田大輔(Daisuke Furuta)